アメリカン・ルーツ・ミュージック 楽器と音楽の旅 の商品レビュー
アコースティック・ギター・ブックでもおなじみの音楽ライター、奥 和宏 氏の著。自身もマンドリンを始めさまざまな楽器を操るのだそうで、いつか、お会いしてみたい方の一人。 「アメリカン・ルーツ」とひとことで言っても、広いアメリカのこと、東西南北、各地方によって全く違うし、しかもその根...
アコースティック・ギター・ブックでもおなじみの音楽ライター、奥 和宏 氏の著。自身もマンドリンを始めさまざまな楽器を操るのだそうで、いつか、お会いしてみたい方の一人。 「アメリカン・ルーツ」とひとことで言っても、広いアメリカのこと、東西南北、各地方によって全く違うし、しかもその根っこはヨーロッパ各地のみならずアフリカやハワイまで。アメリカ大陸に渡ってから入り混じって変化を遂げてきたことまで考えると、本当に大変なテーマ! その膨大な事象を、楽器ごとに章で区切り、それぞれについて、移民や音源、各地域の歴史まで織り込んで解説したのがこの一冊。 過去の資料の羅列ではなく、現在に至るまでの音楽シーンにまで触れており、著者の造詣の深さには本当に感服。特にバンジョーについては、楽器の変遷や弾き方の種類まで紹介されておりとても参考になった。 ミュージシャン名やアルバム名など、知識不足の私には情報が多すぎて分かりにくい箇所もゼロではなかったが、この本から検索して入手を試みている本やCDがたくさん! いろいろな意味で、本当に貴重な情報源となった。
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アメリカ音楽はアイルランドからやってきたのか? 伝統音楽の形成に深く関わってきた南部を中心に、楽器のたどってきた道程と移民の系譜とを絡めつつ、アメリカン・ルーツ・ミュージックの成立の過程を追いかける。
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