反時代的毒虫 の商品レビュー
反時代的毒虫を標榜する著者と七人の対談相手による「魂の対話」。まえがきのような序文に「本書は平成七年以降、文藝誌等に掲載された対談を基いに構成したもの」とあるがこれほど充実した対談集を新書で読めるのは至福というほかない。対談相手七人も今考えれば豪華すぎる布陣だし、妻である詩人・高...
反時代的毒虫を標榜する著者と七人の対談相手による「魂の対話」。まえがきのような序文に「本書は平成七年以降、文藝誌等に掲載された対談を基いに構成したもの」とあるがこれほど充実した対談集を新書で読めるのは至福というほかない。対談相手七人も今考えれば豪華すぎる布陣だし、妻である詩人・高橋順子との句会の様子が読めるのは夫婦円満を覗き見するようで好奇心も満たされるので大変満足する。
Posted by
自分の今の状況が悔しくなって涙ぐんだ。「文学カネ問答」の章だけ読み飛ばしたけれど、他の対談は興味深いものばかりだった。 車谷長吉という人が好きなんだなと再確認できた。死ぬつもりで書いたんだこの人は。 ちゃんと私小説というものを好きになったきっかけは2020年に読んだ「鹽壺の匙」だ...
自分の今の状況が悔しくなって涙ぐんだ。「文学カネ問答」の章だけ読み飛ばしたけれど、他の対談は興味深いものばかりだった。 車谷長吉という人が好きなんだなと再確認できた。死ぬつもりで書いたんだこの人は。 ちゃんと私小説というものを好きになったきっかけは2020年に読んだ「鹽壺の匙」だ。この作家にはとても感謝している。奥さんとの駄木句会の章が最後にあってとても好きだった。このような催しを自分でもやりたくなる。
Posted by
これは買って正解。対話者江藤淳、白洲正子、水上勉、河野多恵子、奥本大三郎、中村うさぎ、高橋順子(嫁はん)書評と言えるか不明だが、幾つかの本の名が上がる。興味を持ったもの永井龍男「青梅雨」P20色川武大「百」P99白洲正子「◎」 こういう女人もおられる。水上勉「◎」 女の話が面白い...
これは買って正解。対話者江藤淳、白洲正子、水上勉、河野多恵子、奥本大三郎、中村うさぎ、高橋順子(嫁はん)書評と言えるか不明だが、幾つかの本の名が上がる。興味を持ったもの永井龍男「青梅雨」P20色川武大「百」P99白洲正子「◎」 こういう女人もおられる。水上勉「◎」 女の話が面白い。中村うさぎ「◎」思うに。中村うさぎは車谷長吉と真反対の人で、真反対と言うことは同じだということで、この対談はきっとクソ面白いぞ〜と思ってた。そう思ったからこの本は買った。ああ面白い。キ○ガイどもめー。奥本大三郎氏は金に困ったことがないんだな。P169 ニヒリスト? 鼻につく。夫婦句会はおつ。
Posted by
- 1