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思想史のなかの臨床心理学 の商品レビュー

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2013/02/04

「無意識を発見」した臨床心理学の近代思想史上の意味。人間を支配君臨していた「無意識」はそのとき病因としての地位に失墜した。 無意識の系列は、自然・神(または悪魔)・機械(心を持った物質)、一方意識のほうは、人間・宗教・言葉(論理)であるとまとめてみて、その間の哲学と科学の交錯を検...

「無意識を発見」した臨床心理学の近代思想史上の意味。人間を支配君臨していた「無意識」はそのとき病因としての地位に失墜した。 無意識の系列は、自然・神(または悪魔)・機械(心を持った物質)、一方意識のほうは、人間・宗教・言葉(論理)であるとまとめてみて、その間の哲学と科学の交錯を検討する。 アンチ臨床心理士の書と読んでみても面白い。

Posted byブクログ

2010/07/14

[ 内容 ] 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。 意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。 西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。 [ ...

[ 内容 ] 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。 意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。 西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。 [ 目次 ] プロローグ 臨床心理学の実像を求めて(「無意識を発見」しなかったフロイト;歴史が浅いという奇妙さ ほか) 第1章 「意識の学」としての精神分析(意識すれば治る!は本当か;革命思想から産まれた心理療法 ほか) 第2章 意識はどう扱われてきたか(意識は信用がなかった;神学と錬金術と心理学 ほか) 第3章 「意識の国」の臨床心理学(派閥が「専門」になる時代;実証主義と「人間教」の関係 ほか) 第4章 無意識の宗教としての臨床心理学(臨床心理学誕生の舞台;新しい二元論は「心の囲い込み」 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ