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あかね空 の商品レビュー

3.9

158件のお客様レビュー

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永吉の思いも、おふく…

永吉の思いも、おふくの思いもそれぞれ間違っている訳でない。ただ幸福を願う方向がずれてしまったのだ。幸せだった家庭がどんどん壊れていく展開が辛い。

文庫OFF

友人にすすめられて読…

友人にすすめられて読んだのだが思いの他良かった。賞をとっているからという訳でなく。家族というものは複雑だなあ、と思いつつ最後まで読んでしまった。

文庫OFF

とっても面白い時代小…

とっても面白い時代小説でした。物語は親子2代の話です。現代の家族にもありそうな問題を、短絡的でなく下町の人々が暖かくやさしく包んで解きほどいてくれる物語でした。自分も同じ3兄妹ですが身につまされる物語でした。我が家(息子)の3兄弟にも必読の書と感じました。

文庫OFF

親子2代の豆腐屋の物…

親子2代の豆腐屋の物語だが、視点や世代が変わりながら家族の心理が描かれる。豆腐屋さんには絶対に読んでもらいたい。

文庫OFF

直木賞受賞作。前半の…

直木賞受賞作。前半のハツラツとした夫婦の生き方や人柄の描写が心地よい。中盤からの家族のそれぞれの思いのズレは、読んでいても辛いものが…。読者の気持ちが、これだけ揺さぶられるのも、本書が秀作の証拠か?

文庫OFF

家族小説として楽しめます

第126回「直木賞」受賞。京都から江戸・深川へと下った豆腐職人の永吉。「異文化」に奮闘する永吉、そんな彼をいつも笑顔で支えるおふみ。親子二代に渡る豆腐屋の物語は、時代小説として家族小説として楽しめます。

zxc

2024/04/28

人って難しいですね。血を分けた家族ですらすれ違うんですもんね。 でもね、人って素晴らしいですね。 読んでて最後は胸が暖かくなりました。

Posted byブクログ

2023/10/17

中盤、家族関係が希薄になる部分で嫌な辛い気分になったが最後でまあ納得。解説の家族力という言葉に考えさせられた。

Posted byブクログ

2023/03/18

4.6 江戸の人情物語、最高。 いちいち泣けるし、いちいち腹立つし、いちいち嬉しい。そんな感情移入ができる小説が私はだいすきだ。

Posted byブクログ

2023/02/28

「山本一力」の時代小説『あかね空』を読みました。 「浅田次郎」作品、「佐伯泰英」作品に続き、時代小説です。 -----story------------- しみじみとした感動を呼んだ傑作人情時代小説 京から江戸に下った豆腐職人「永吉」と妻「おふみ」、そして子供たち。 親子二代...

「山本一力」の時代小説『あかね空』を読みました。 「浅田次郎」作品、「佐伯泰英」作品に続き、時代小説です。 -----story------------- しみじみとした感動を呼んだ傑作人情時代小説 京から江戸に下った豆腐職人「永吉」と妻「おふみ」、そして子供たち。 親子二代の有為転変にかけがえのない家族の絆を描いた直木賞受賞作 希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の「永吉」。 己の技量一筋に生きる永吉を支える「おふみ」。 やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。 明るく気丈な「おふみ」の支えで、様々な困難を乗り越えながら、なんとか光が差してきた。 やがて、ふたりは三人の子に恵まれる。 あるときから、「おふみ」はなぜか長男の「栄太郎」ばかりを可愛がるようになる。 そして、一家にやがて暗い影が・・・。 親子二代にわたって人情の機微を描ききった、第126回(平成13年度下半期)直木賞受賞の傑作時代小説。 2007年、「浜本正機」監督で映画化。 主演で「永吉」役の「内野聖陽」は後半、物語の鍵を握る「傳蔵」役も演じる一人二役。 おふみ役は「中谷美紀」。 解説・「縄田一男」 ----------------------- 夢と不安を胸に、単身京から江戸に下ってきた豆腐職人の「永吉」… 深川で豆腐屋を始めようとするが、右も左もわからないだけでなく、言葉も違えば文化も違う、、、 そんな「永吉」とたまたま知り合った「おふみ」は、「永吉」の世話を焼く… 「おふみ」や周囲の人々の助けもあり、「永吉」は豆腐屋「京や」を開くことができるが、江戸庶民が口にする豆腐は固く締まったもので、上方のやわらかなものとは種類が異なっており、好まれなかった。 しかし、不器用な永吉に変わって、明るいおふみが外交的な面でサポート… 「永吉」と「おふみ」の苦労の甲斐があって、「京や」は、少しずつ軌道に乗っていく、、、 やがて夫婦となった「永吉」と「おふみ」は、協力しながら様々な困難を乗り越え、取引先も少しずつ広がっていく… そして、長男の「栄太郎」を授かり、その後も子宝にも恵まれた夫婦だったが、二人目「悟郎」が生まれた直後に「おふみ」の父親「源治」が事故で亡くなり、三人目「おきみ」の子守をしている際に「おふみ」の母親「おみつ」が事故で亡くなるという不幸が続く。 そんな身内の不幸が重なった後、「おふみ」はそれぞれの子どもたちに対する接し方が変わってくる、、、 「おふみ」から極端に甘やかされた「栄太郎」は我儘に育っていく… そして、「おふみ」から冷たくあしらわれた「悟郎」と「おみつ」は次第に疎外感を強め、「おふみ」、「永吉」、そして子どもたちとの関係に歪みが生じていく。 「永吉」から見れば親子二代の、「おふみ」から見れば「おふみ」の父母をいれて親子三代の物語… 本作品のテーマは”家族”でしたねぇ、、、 親子の間であっても、互いに理解し合えない、互いにすれ違い、又は勘違いをしてしまうことがあるんですよね。 第一部で、「おふみ」の「栄太郎」を溺愛する様、甘やかさて育った「栄太郎」の様々なトラブル(店の売り上げを持ち出して、女郎通いや博打通い… そして借金)に苛々させられ、「永吉」と「悟郎」、「おみつ」に同情しちゃうのですが… 第二部で、同じ事柄が複数の人物から、それぞれの視点で語られることにより、多角的に物語が描かれ、同じモノでも、同じ方向からでは見えないモノがあるんだなぁ と気付かされ、一人の目から見た事実が、必ずしも真実とは限らないんだよなぁ ということに改めて気付かされました、、、 「永吉」の目には写らなかったものが、他の人物の目から描かれることで、また違った意味合いを持って浮かび上がるという物語構造になっていて最後まで愉しめました… 機会があれば映画も観てみたいですね。 以下、主な登場人物です。 「永吉」  京から江戸に下った豆腐職人 「おふみ」  永吉の妻 「栄太郎」  永吉とおふみの長男 「悟郎」  永吉とおふみの次男 「おきみ」  永吉とおふみの長女 「源治」  おふみの父 「おみつ」  おふみの母 「すみ」  悟郎の妻 「平田屋庄六」  豆腐屋 「嘉次郎」  豆腐の担ぎ売り 「相州屋清兵衛」  豆腐屋 「おしの」  清兵衛の妻 「江戸屋秀弥」  江戸屋の女将 「西周」  永代寺の僧 「傳蔵」  渡世人の親分 「政五郎」  鳶の親方

Posted byブクログ