空はきんいろ の商品レビュー
「げた箱は魔法のクスリ」 そのことを信じて、アリサはげた箱でじっとしていた。 ニシダくんがあらわれて話していたら、本当におなかの痛みが治ってしまう。 2人のやりとりがほっこりしておもしろかったです。
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主人公アリサが「よくわかんない人」というニシダくん。アリサ自身も、家の窓から工事現場を一日中見ていたいと思うようなかわりもの。そんなかわりもの同士のエピソード。
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【収録作品】人間のカタチのスイッチ/げた箱は魔法のクスリ/夏の日のハッピーアワー/金色の光があるかぎり
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大島真寿美さんのお話も、細川貂々さんの挿絵も 涙が出るくらい可愛らしい♪ ビルが取り壊され、また新しく建設されていく様子を日がな一日見つめていたいと思い 11階のわが家から1階までエレベーターで降りると水の中に到着する気がして 降りている間ずっと、鼻をつまんで水中呼吸の練習をす...
大島真寿美さんのお話も、細川貂々さんの挿絵も 涙が出るくらい可愛らしい♪ ビルが取り壊され、また新しく建設されていく様子を日がな一日見つめていたいと思い 11階のわが家から1階までエレベーターで降りると水の中に到着する気がして 降りている間ずっと、鼻をつまんで水中呼吸の練習をするアリサ。 工事現場の道路に「人間のカタチのスイッチ」があって そのカタチと本物の人間の影が一致すると来年はこないと信じて 冬休み返上で自主的に見張りに立っているニシダくん。 お互いに相手を「かわりもの」だと言い合うふたりが 学校で具合が悪くなって早退しようとすると、たいていげた箱のところで ケロッと治ってしまうのを、「げた箱は魔法のクスリ」だと意気投合したり エレベーターの中でアリサと同じ様に息を止め続けて 「11階の空気を1階までもってきた」「だいたいおなじだね」と言うニシダくんに シンガポールへと引っ越していくアリサが 「おなじだよ」「つながってるもの」と答えたり 冬・春・夏・秋と紡がれる物語が、ただもう可愛らしく、懐かしくて。 ふたりと一緒に11階の窓からビルに反射する金色の光を眩しく見つめているような やわらかい気持ちを運んでくれる1冊です。
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お話も挿し絵も可愛い。 優しい気持ちをもらえる物語。 4つのお話の中で「げた箱は魔法のクスリ」が特に好き。 ニシダくんもアリサも優しくてまっすぐで嬉しくなった。
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へんな子とへんな子の友情。 ほのぼのと淡々と、よくある小さな大変なこと。 さりげなく繊細で、でもか弱くなくて、良いんだけど、なんだかナチュラルに閉じた世界だ。
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