ロバート・キャパ最期の日 の商品レビュー
ロバート・キャパが死んだ場所を探す旅についての本。ただ、そんなことより、「キャパは、被写体と同じ位置まで完全に降りていく、逆にそこまで行くからなんやかんや作為する余裕はなくなる」っていうような感じの話が気になった。キャパは「単なる気のいい男だったよ」というコメントと相まって、なん...
ロバート・キャパが死んだ場所を探す旅についての本。ただ、そんなことより、「キャパは、被写体と同じ位置まで完全に降りていく、逆にそこまで行くからなんやかんや作為する余裕はなくなる」っていうような感じの話が気になった。キャパは「単なる気のいい男だったよ」というコメントと相まって、なんか昨今のデジタル写真界になくなった写真が本来持っていたいいところを思い出したような気がした。
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「崩れ落ちる兵士」「Dディ」。戦争写真家ロバート・キャパが撮った 名作は多くある。そんな有名写真家はヴェトナム戦争時に地雷を踏んで 命を落とした。 キャパが世を去ったのはハノイから40マイル離れたデルタ地帯の町。 彼のカメラには死の直前に撮影したフィルムが残されていた。 キャ...
「崩れ落ちる兵士」「Dディ」。戦争写真家ロバート・キャパが撮った 名作は多くある。そんな有名写真家はヴェトナム戦争時に地雷を踏んで 命を落とした。 キャパが世を去ったのはハノイから40マイル離れたデルタ地帯の町。 彼のカメラには死の直前に撮影したフィルムが残されていた。 キャパが遺したラスト・ショットがどこで撮影されたのか。その場所を 探す為に、著者はキャパがヴェトナムへ旅立つ前の日本から最期の 地までを追っている。 「もう戦争の写真は撮らない」。そう言っていたキャパが、何故、 インドシナに舞い戻り生涯を閉じることになったのか。 キャパの最後の足跡と、取材時の著者の視点が相互に綴らている。 しかし、著者自身の「ヴェトナム」に対する知識不足は否めない。 「キャパ最期の地」周辺の地図も著者の手書きメモ程度のものが 巻末にあるだけ。 また、キャパが地雷を踏む直前に撮影した写真こそ掲載されているが、 それまでに撮影した一連の写真の掲載がなく、文章で説明しているだけ なので非常に分かりにくい。 ドキュメンタリとしてはいささか中途半端か。
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