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人間の本性を考える(中) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2020/10/19

上巻で展開された「人間はブランクスレートでなく遺伝的な要素も大きい」となると決定論的な極論が生まれやすいが、むしろ遺伝的影響を正しく見据えることこそが、人間を正しく理解することに繋がり、その可能性を見出すことができると提言したチャプターを擁する中巻。

Posted byブクログ

2018/10/16

上中下の中巻 中巻は、上巻で心が空白の石板でないのはわかったとして、 空白の石板仮説がくずれたら人間も社会もおかしくなっちゃうんじゃないの?いや、そんなことありませんよ。 というⅢ部と、 けっきょく空白の石板じゃない人間本性ってどうなってるの? それをただしく認識するとどう変わ...

上中下の中巻 中巻は、上巻で心が空白の石板でないのはわかったとして、 空白の石板仮説がくずれたら人間も社会もおかしくなっちゃうんじゃないの?いや、そんなことありませんよ。 というⅢ部と、 けっきょく空白の石板じゃない人間本性ってどうなってるの? それをただしく認識するとどう変わるの?というⅣ部からなってます。 Ⅲ部は不安なひとが読むといいと思います。説得されるかどうかはべつですが。 基底にあるのは、科学によってあきらかになった事実をどう使うかは事実そのものとは関係ないよ、という話かと思います。 Ⅳ部は進化心理学を読むいやらしい面白さというか、みんなこう思ってるけどほんとはこうなんだぜ、というのが感じられて楽しいです。ただ、ピンカー先生はやさしいのであまり暗くならないように気を使ってくれますよ

Posted byブクログ

2012/05/09

なかなか難しい。 人を人たらしめるのは、はたしてその生物的要因(遺伝子)であるのか、経験であるのか。 結局のところ、それは「どちらの要因もある」と考えるのが妥当だと思うのだけれど。 そこに「道徳的に○○であらねばならない」等という概念を持ち込む人は、確かに多い。例えば、「人は生...

なかなか難しい。 人を人たらしめるのは、はたしてその生物的要因(遺伝子)であるのか、経験であるのか。 結局のところ、それは「どちらの要因もある」と考えるのが妥当だと思うのだけれど。 そこに「道徳的に○○であらねばならない」等という概念を持ち込む人は、確かに多い。例えば、「人は生まれながらにしてその素養はある程度差が存在する」という事実に対して、平等論者はそれを不道徳として攻撃するし、機会平等や結果平等の区別もついてなかったりする人もいる。 この「道徳」の問題は、かならずしも人間性に関する研究だけじゃなくて、他の分野でも幅を利かせすぎている気がするんですよねぇ…… 己の絶対的正義を信奉する人はいてもいいのだけれど、それを他人に押しつけるのはやめていただきたい、と思うのだけれどなぁ。脱線。

Posted byブクログ

2011/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 認知科学や進化心理学、脳科学などの最新知見によって、思考や感情に生得的なパターンが存在することが明らかになった。 しかし、人間の本性をめぐる科学は、不平等や差別を正当化し、社会変革をつぶすのではないかという敵意や恐怖心が存在する。 豊かな人間本性の発見が、平等・進歩・責任・人生の目的を損なうどころかむしろ向上させることを明らかにし、心を「空白の石版」とみなす相対主義的思考が、普遍的な人間性や生得的特性を否定することで、硬直した人間観・社会観につながることを明快に説く。 [ 目次 ] 3 四つの恐怖を克服する―不平等・不道徳・無責任・ニヒリズム(もし生まれついての差異があるのならば…;もし努力しても無駄ならば…;もしすべてがあらかじめ決定されているのならば…;もし人生に意味がないのならば…) 4 汝自身を知れ―心の設計仕様書(人は世界とふれあう―相対主義の誤謬;直観とその限界;苦しみの根源はどこにあるのか;殊勝ぶった動物―道徳感覚の危うさについて) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/10/04

What am I supposed to do..?! 文章を追いながら自分はいったい何本のアンダーラインと覚書を書き出していけばいいのか、なんていう考えがよぎる。エキサイティング! 心は空白の石版、人の心はただ学習によってのみ決まるのか、それとも・・・

Posted byブクログ