決定版 男たちの大和(下) の商品レビュー
これは日本人のみなら…
これは日本人のみならずあらゆる国の人に読んでもらいたい。特に41ページの臼淵大尉の言葉。これは、戦禍の日本人がただ盲目的に無駄死をしていったわけではないという証拠である。325ページの内田の言葉は、なんともいえない不条理をよく表している。戦争は傷以外の何も残さない。
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壮絶な「大和」の最期…
壮絶な「大和」の最期と生存者、遺族の戦後を描き切り、日本人とは何かを問う、戦後ノンフィクションの金字塔。
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話題の感動作!!
戦艦「大和」の乗組員として、日本国のために生きて死んでいった男たちの物語。彼らが死にゆく姿はあまりに哀しく、生き残った者たちが背負う十字架はあまりに重い。第3回「浅田次郎文学賞」受賞。
mari
3300名強の乗組員の内、生存者は150名弱。 今も大和の乗員は海で眠っている。 100名もの生存者、遺族からの聞き取りによって完成された鎮魂の書。 これ以上に理不尽なことはないと思うと、それでも最期まで規律を貫いた若き海兵達の姿に涙。
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※このレビューにはネタバレを含みます
正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。 しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。 自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。 戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。 一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。 今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。 しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。 自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。 戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。 一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。 今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。
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武蔵や零戦は読んでいましたが、意外と大和は初めてで。辺見じゅんは、前に良かった記憶があり、期待していたのですが、意外とそうでもなかったです。戦闘シーンは吉村昭の戦艦武蔵とダブります。でも、呉や広島の町の描写もあり、近いうちに小説に出てきた土地や、原爆ドーム、大和ミュージアムなどを...
武蔵や零戦は読んでいましたが、意外と大和は初めてで。辺見じゅんは、前に良かった記憶があり、期待していたのですが、意外とそうでもなかったです。戦闘シーンは吉村昭の戦艦武蔵とダブります。でも、呉や広島の町の描写もあり、近いうちに小説に出てきた土地や、原爆ドーム、大和ミュージアムなどを訪れたいなと思います。
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戦艦主義から空中カラの攻撃で勝敗を決める戦い方へと変わっていった。そんな中大和は時代の流れにおいてかれるように敗戦を重ねるアメリカの誇る空母団体を中心とする部隊から沖縄を守るかめ片道分の燃料を入れ戦場へと旅立つ作戦は陸に乗り上げ動かぬ要塞となることだった。 この作戦の途中大和は撃...
戦艦主義から空中カラの攻撃で勝敗を決める戦い方へと変わっていった。そんな中大和は時代の流れにおいてかれるように敗戦を重ねるアメリカの誇る空母団体を中心とする部隊から沖縄を守るかめ片道分の燃料を入れ戦場へと旅立つ作戦は陸に乗り上げ動かぬ要塞となることだった。 この作戦の途中大和は撃沈されてしまう。 最後の作戦を聞いた時男たちは何を感じ思ったのか本当の大和魂を感じられる作品でした。
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導入から一気に読ませる上巻に比べて、下巻は半ばから先、だらだら感漂う。けれど、これだけのボリュームの取材をし、最後まで書ききったことには敬服。結び良し。大和の兵士たちの人生に伴走してきた気分の読者にとって、巻末の戦没者リストはただ階級別の人名だけのものでありながら、とても意義あ...
導入から一気に読ませる上巻に比べて、下巻は半ばから先、だらだら感漂う。けれど、これだけのボリュームの取材をし、最後まで書ききったことには敬服。結び良し。大和の兵士たちの人生に伴走してきた気分の読者にとって、巻末の戦没者リストはただ階級別の人名だけのものでありながら、とても意義あるものに思え、眺めるうちにふつふつと哀しみが湧いてくる。このリストを作成した辺見さんと編集者の労力はいかばかりだったか。。。(2006/09/11)
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