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モーツァルト・ベスト101 の商品レビュー

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2024/11/11

この「モーツァルト・ベスト101 新装版」はだいぶ前に読んでいた。 どのような本か、簡単にまとめると以下のようになる。 ・石井宏氏の監修のもとに総勢27名(石井氏含む)が執筆している ・石井氏の選んだ101曲に各執筆者が曲の概説を書いている ・概説とは別ページに、その曲に思...

この「モーツァルト・ベスト101 新装版」はだいぶ前に読んでいた。 どのような本か、簡単にまとめると以下のようになる。 ・石井宏氏の監修のもとに総勢27名(石井氏含む)が執筆している ・石井氏の選んだ101曲に各執筆者が曲の概説を書いている ・概説とは別ページに、その曲に思い入れのある執筆者がエッセイを書いている。その数は62本。 ・101曲には石井氏の選んだ推薦CDが1枚掲載されている(推薦盤がない曲もある) ・ジャンルごとに(オペラ、教会音楽、アリアと歌曲、シンフォニー、など)石井氏によるジャンル解説がある このうちどれかに魅力を感じるのであれば、出版から日が経っていても一見の価値はある。 個人的には特に石井宏氏によるジャンル解説が素晴らしいと感じている。また、エッセイが充実しているのも魅力である。 前からほんの少し気になっていたのは、本書は「新装版」となっているが、最初に出た底本と新装版はどれくらい違うのかということだ。 もっとも常に気になっていたわけではなく、たとえば何かの本のタイトルに「新版」という文字を見た時などにたまに思い出す程度で、頭の片隅にほんの少しだけ引っかかっていた程度である。 先日、1995年に出版された底本を入手したので、両者の違いを書いておこうと思う。これから中古で買う人の参考にはなるだろう。 結論から言うと、全くと言って良いほど違いはなかった。新装版は2004年8月の発行、底本は1995年10月に発行。そこには9年の隔たりはあるが、本文の内容はもちろんのこと、推薦版のCD番号や執筆陣の経歴紹介文も全く同じであった。金額も同じ1500円+税である。 何が違うのか? 間違い探しのように探していくと、新装版はカバーが付いているが、1995年版はカバーのないペーパーバック仕様(A5判ムック本でおなじみの仕様)である。 表紙と裏表紙のデザインは全く一緒だが、新装版には左上にバーコードがあり、1995年版はバーコードがない。もし個人売買などで中古を購入しようとする場合、出品者が出版年の記載をしていないが場合、新旧を見分ける方法は裏表紙のバーコードの有無しかない。 1995年版は245ページの「執筆者項目一覧」の「ソナタ イ長調 K331エッセイ」が誤って記載されていたが、訂正されている。 これくらいである。 これから中古で購入しようとする人や、図書館から借りて読もうという人があれば、どちらを選んでも内容は一緒なので、安心して好きな方、あるいは入手しやすい方を選べばいい。

Posted byブクログ