「サムライ」、米国大企業を立て直す!! の商品レビュー
今更読む本か…という気もするのですが、航空ビジネスでアメリカに渡り、最後には大手航空会社の(今はなき)コンチネンタル航空の立て直しに大きく貢献した著者の一代記です。 ちなみに、コンチネンタル航空は「今はなき」とは言っても名前だけで、この本の表紙に載っているのとほぼ同じ塗装の飛行機...
今更読む本か…という気もするのですが、航空ビジネスでアメリカに渡り、最後には大手航空会社の(今はなき)コンチネンタル航空の立て直しに大きく貢献した著者の一代記です。 ちなみに、コンチネンタル航空は「今はなき」とは言っても名前だけで、この本の表紙に載っているのとほぼ同じ塗装の飛行機が今も世界中を飛びまわっています。違うのは文字が「ユナイテッド」に替わっただけなので、脈々とその文化は受け継がれているのではと。 口述筆記ゆえ読みやすい文章で、ボリュームもそこまで長い本ではないので軽く読める作品です。ところどころにユーモアが混ざっているのも読みやすい要因かと。 感じたことは「出る杭もここまでいけば凄い」と「中身を知らない上っ面のコスト削減に意味はない」ということ。 海外滞在中に謎のサイドビジネスを始めるとか、上司に下剤を飲ませるとかちょっと良からぬ側面もありつつ、常に顧客の方をしっかりと向いて誠実なサポートを提供してきた駐在時代や、定時運行率を下げるような部材のコスト削減には意味がないと本質を見据えた調達を実施した米国時代のエピソードは痛快です。 機内の紙コップや食器を安くしたぜ、と喜んでいる資材部長に「コーヒーも熱くて注げない薄さだし、プラスティック化したフォークが割れて破片で慰謝料騒ぎになったぞ!」と面と向かって指摘するのは凄い。 コンチネンタル航空時代の取り組みは、たいていがチームで物事を変えていく燃える話ばっかで読んでいて非常に気持ち良いもので、これらはゴードン・ベスーンの「大逆転」の方が詳しいのですが、ニューヨークの現場を回った話など、この本ならではのエピソードもあります。 航空ビジネスの類書としては「破天荒」や「大逆転」という名作があるので、これらを読んでなお色々読みたい人にはおすすめ。
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もともと以前読んだ『大逆転』で著者の名前を知った。米国航空会社の話だったので日系の人かと思いきや生粋の日本人だった。 長期的な展望や夢を持ちつつ、日々の仕事に邁進し、ついには自分のポジションを上げていく。 よいポジションを得て、さらに大胆な改革をしていくのは痛快である。 ま...
もともと以前読んだ『大逆転』で著者の名前を知った。米国航空会社の話だったので日系の人かと思いきや生粋の日本人だった。 長期的な展望や夢を持ちつつ、日々の仕事に邁進し、ついには自分のポジションを上げていく。 よいポジションを得て、さらに大胆な改革をしていくのは痛快である。 まさしくサムライの生き様であった。
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