蝶ヶ岳殺人事件 長編推理小説 の商品レビュー

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2022/05/27

「梓林太郎」の山岳ミステリー作品『蝶ヶ岳殺人事件』を読みました。 『回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔』を読んで、「梓林太郎」作品を読みたくなったんですよね。 「梓林太郎」の山岳ミステリー作品は『上高地・大雪殺人孤影』以来なので、約半年振りです。 -----story--...

「梓林太郎」の山岳ミステリー作品『蝶ヶ岳殺人事件』を読みました。 『回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔』を読んで、「梓林太郎」作品を読みたくなったんですよね。 「梓林太郎」の山岳ミステリー作品は『上高地・大雪殺人孤影』以来なので、約半年振りです。 -----story------------- 北アルプスで行方を絶ったはずの男が、東京・世田谷で他殺体となって発見された! その直後、北アルプス・蝶ヶ岳では別の死体が見つかる。 驚いたことに遺体は、世田谷の被害者の登山装備を身につけていたのだ! 二人の男には、一体どんな関係が? 男たちの周辺を洗う豊科署刑事「道原」は、一人の美しい女の存在に辿り着いた……。 謎が謎を呼ぶ本格山岳ミステリー! ----------------------- 蝶ヶ岳に向かったはずの男性「嶋剛史」が世田谷の公園で刺殺されているのが発見され、 蝶ヶ岳では「嶋剛史」の登山装備を身につけた別な男性が刺殺されているのが発見される、、、 という、興味深い二つの殺人事件で幕を開けます… 事件の背景は「嶋剛史」が少年時代を過ごした韮崎で起こった、ある事故(事件?)にまで遡ります。 その事件により家族が崩壊した女性の執念… うーん、まずまずでしたかね。 悪くない作品だと思いますが、「松本清張」作品を読んでいると、物足りなさを感じるのも事実… 理由はわからないのですが、「松本清張」作品と比べ、登場人物に感情移入できないんですよね。 「嶋剛史」の登山装備を身につけた別な男性を蝶ヶ岳へ向かわせることの必然性、30年も経ってから復讐の行動を初めて具体化することへの違和感等、少し疑問があったことも、感情移入できなかった要因かな… と思います。

Posted byブクログ