感覚の論理 画家フランシス・ベーコン論 の商品レビュー

ジル・ドゥルーズ(著者),山縣煕(著者)

2015/03/02

超・豪華装丁！弁償はできん・・・とおそるおそるページをめくる。

半分は図版です。ベーコンなんてなかなかまとめて見る機会がないので、それが嬉しかったかな。

2011/04/25

【目次】

序

1. 円形
2. 昔の絵画と形象化の作用との関係についての覚書
3. 競技
4. 身体、肉そして精神、動物−生成
5. 要約的覚書──ベーコン絵画の発展と位相
6. 絵画と感覚
7. ヒステリー
8. 力を画くこと
9. 絡み合う二人と三枚組絵
10. 覚書、三枚組絵とは何か
11. 画かれるまえの絵画･･････
12. 標識図
13. アナロジー
14. 画家はみな、自分なりに絵画の歴史を要約する･･････
15. ベーコンの旅
16. 色彩についての覚書
17. 眼と手

註
訳者あとがき　『感覚の論理』による小栗康平『眠る男』試論
事項索引
人名索引
フランシス・ベーコン作品名索引

*****

2009/11/12

画家ベイコンの作品に向き合える一冊。

ジル ドゥルーズ ・・
暗いですけどね・・・
その存在感の重さにいつも圧倒されてしまうのは何故でしょ・・

2009/10/04

ベーコンの絵の解説。
内容を説明しろといわれると全くできない。それほどにクソ難しかった。絵の解説で、これほど難しいのはないのではないのか。絵のことで、これほどクソ難しく書けるほうが異常だ。とはいえ、こういう、読めない本の字面を眺めているだけで、なんだか賢くなったような気がするのだ。何しろ絵のほうも見て、わけわからないので、思想のほうも、どうにでも書けるという気がする。この本や、ベイコンの絵がわかったところで、何か実生活にいいことがあるのだろうか？

2009/10/04

ドゥルーズの絵画論としては唯一と言っていい書籍。版権問題等で長らく陽の目を見なかったが、ようやく出版。とはいえ図版はモノクロ、製本が甘く真ん中で割れる、訳者のあまり必要のない小論、ドゥルーズの参考文献を吟味せず訳するなど、時間をかけた割にはあまりにひどい出来。だがこれは著者には全く関係のない話。ベイコンの絵画に色彩の移調作用を指摘し、リーグルの「触視的」という用語を転用してベイコンの質に言及する様は秀逸。リーグルやグリーンバーグなどを参照しているのは視野が広いが、絵画に即しての論証は疑問点もいくつか残る。