切磋琢磨するアメリカの科学者たち の商品レビュー
2019年7月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2019/0701-8005.html
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著者のアメリカでの研究生活を踏まえて、日米の研究や高等教育に対する違いを言及。 特にアメリカの申請書のあり方からは、アメリカの持つ底力を感じるとともに研究を遂行する上での計画の緻密さや論理的であることの重要性を感じる内容。日本の申請書やその評価システムはアメリカほどそうなってはい...
著者のアメリカでの研究生活を踏まえて、日米の研究や高等教育に対する違いを言及。 特にアメリカの申請書のあり方からは、アメリカの持つ底力を感じるとともに研究を遂行する上での計画の緻密さや論理的であることの重要性を感じる内容。日本の申請書やその評価システムはアメリカほどそうなってはいないが、自分の研究に対する申請書を見直すには良き一冊であった。
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随分前に一度読んだ本を読み返した。アメリカの大学がなぜシステムとして優れているのかを具体的な事例をもとに詳しく解説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アメリカにおけるアカデミアの制度について詳しく記述されている数少ない本。客観的な解説書であると同時に、「ピアーレビュー」に基づく切磋琢磨こそがアメリカの高い科学レベルを支えており、それを生み出しているのはテニュアトラック制度とNIHを初めとする競争的資金の審査制度であると筆者は主張している。アメリカでの研究を考えている人だけでなく、日本のアカデミア関係者、官僚に是非読んで欲しい本。
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『切磋琢磨するアメリカの科学者たち―米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌』(菅裕明、2004年、共立出版) アメリカにおける大学制度(学部生からテニュアといわれる終身ポストに至るまで)の解説と、競争的資金の配分の仕方、審査過程などを説明した上で、最終章で日本の研究資金配...
『切磋琢磨するアメリカの科学者たち―米国アカデミアと競争的資金の申請・審査の全貌』(菅裕明、2004年、共立出版) アメリカにおける大学制度(学部生からテニュアといわれる終身ポストに至るまで)の解説と、競争的資金の配分の仕方、審査過程などを説明した上で、最終章で日本の研究資金配分制度とアメリカのそれの違いと課題を明らかにしている。短い本だが、アメリカの競争的資金制度や日米の比較を知りたい人に本書は良いのではないでしょうか。 (2011年1月5日 大学院生)
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「米国では政府が直接運営に関与するような国立大学は事実上存在しない。公立大学である州立大学でも私立大学と同様、教育の独自性が求められ、各州立大学は独自の運営と教育を行っている。また、この教育独自性・独創性と教育に質の差は大学間だけでなく、大学内の学部・学科、さらには研究室レベルで...
「米国では政府が直接運営に関与するような国立大学は事実上存在しない。公立大学である州立大学でも私立大学と同様、教育の独自性が求められ、各州立大学は独自の運営と教育を行っている。また、この教育独自性・独創性と教育に質の差は大学間だけでなく、大学内の学部・学科、さらには研究室レベルでも存在する。」(p.2)「トップクラスではない大学・学部はトップクラスへの仲間入りをするために、懸命に「教育の質」「研究の質」の向上に努力し、評判の格上げをねらう。米国の大学、大学院教育に存在するこれらの事実は、各大学の自治から生まれるポジティブな側面であることは疑う余地はない。 したがって、国公立大学の独立法人化により、日本の大学システムは表面上米国的な大学システムになるということができるかもしれない。」(p.3)では,どうしたらアメリカのような科学の王国になれるのか.そもそも,アメリカを目指さなきゃならないのか.そんなことを考えたくて先輩から借りて,読み始めた.
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