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ミッドナイト・エクスプレス の商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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2024/03/06

大陸を踏破する、実にダイナミズムにあふれた旅の記録。だが、虚心に読み進めていくと見えてくるのはもちろんその鋭い観察眼で語られる異国情緒の生々しさもさることながら、沢木自身がどこかで「旅の終わり」を意識し始めてあてどもないその日暮らし・さまよいの日々に終止符を打つことを決意するとこ...

大陸を踏破する、実にダイナミズムにあふれた旅の記録。だが、虚心に読み進めていくと見えてくるのはもちろんその鋭い観察眼で語られる異国情緒の生々しさもさることながら、沢木自身がどこかで「旅の終わり」を意識し始めてあてどもないその日暮らし・さまよいの日々に終止符を打つことを決意するところで、つまり「成長」が如実に刻まれている。沢木にとって旅行とは愉快な非日常としてただ称揚して済ませられるだけのものではなく、その裏側に日常に帰ってこれなくなるかもしれない魔性の魅力を忍ばせたものでもあるのだろう。旅とは危険なものだ

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2022/04/21

〝インドのデリ-からロンドンまで、乗り合いバスだけを使って、ひとり旅をしてみたい。ある日、そう思い立った26歳の<私>は、仕事のすべてを投げ出して旅に出た〟・・・大学卒業直後の沢木耕太郎が、「書くこと」を一生の仕事とは思っていなかったし、進むべき方向も分からないなかで、自分に猶予...

〝インドのデリ-からロンドンまで、乗り合いバスだけを使って、ひとり旅をしてみたい。ある日、そう思い立った26歳の<私>は、仕事のすべてを投げ出して旅に出た〟・・・大学卒業直後の沢木耕太郎が、「書くこと」を一生の仕事とは思っていなかったし、進むべき方向も分からないなかで、自分に猶予期間を与えるつもりで、とりあえず旅に出てしまったという、およそ1年にわたった紀行文学『深夜特急/ミッドナイト・エキスプレス』の完全版。 1974当時のアジア、インド、中東、西ヨーロッパでの体験記は、今でも瑞々しさに溢れている。

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2019/11/07

再読。多くの旅人に読まれ、自分自身この本を読んで東南アジアに興味を持ってベトナム、タイ、マカオなどに旅しました。特に香港~インド編あたりまでは作者の心理描写も細かく、未知のものに触れる非日常感、喜びをありありと感じられます。読めば旅に出たくなる、心に残る作品です。

Posted byブクログ

2019/01/16

本にも読み手にも旬というのがあると思います。この本は面白かったけど私の旬は過ぎていました。もっと若いころに読めばもっと面白かったはず。

Posted byブクログ

2014/06/10

旅する時の自分と重ねて、どんなことを考えていたか、そして今どんなことを考えているか。たくさんの夢想を届けてくれる作品でした。

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2012/10/17

インドの記述が多いので、機会があったら読んでみたいなと思っていたのですが、図書館で予約すればすぐに届きそうなのに、なかなか引き寄せられませんでした。 偶然ぶらぶらしてたら、図書館で見つけました。やっと呼ばれたようです。 文庫本シリーズが一冊にまとめられたもので、すんごい分厚くて...

インドの記述が多いので、機会があったら読んでみたいなと思っていたのですが、図書館で予約すればすぐに届きそうなのに、なかなか引き寄せられませんでした。 偶然ぶらぶらしてたら、図書館で見つけました。やっと呼ばれたようです。 文庫本シリーズが一冊にまとめられたもので、すんごい分厚くて驚きましたが、読み始めたらとまりませんでした。2日間でいっきに読破。 私は、連続ではないですが、単発で、20代でヨーロッパから入って、40代でアジアブームが来たので、ルートとしては逆。そして、もうちょっと時代は後。 でも、アジアとヨーロッパの文化、人、町の違いが読んでいて納得で本当に引き込まれました。 村上春樹の「遠い太鼓」、宮本輝の「ドナウの旅人」に次ぐ大好きな紀行小説になりました。

Posted byブクログ

2012/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一度は読んでみたいと思ってた、この本。 いやぁ、最高だった! 世界には色々な国があるなぁ。と実感。(当たり前だけど。。) いろんな文化も習慣も。 狭い世界にとらわれる自分を反省しちゃうなぁ。

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2012/08/19

 単行本版「深夜特急」3冊が1冊に綴られた、沢木耕太郎ノンフィクション集の1つ。デリーからロンドンまで乗り合いバスで旅をすること(といってもデリーに到達するまでにも相当興味深い旅をしているが)について描かれたルポルタージュである。  学生のころ文庫で読んだときは印象は自分もこんな...

 単行本版「深夜特急」3冊が1冊に綴られた、沢木耕太郎ノンフィクション集の1つ。デリーからロンドンまで乗り合いバスで旅をすること(といってもデリーに到達するまでにも相当興味深い旅をしているが)について描かれたルポルタージュである。  学生のころ文庫で読んだときは印象は自分もこんな旅をしてみたいという「憧れ」だったが、32歳になって読み直した印象は「別世界」という印象だった。というのは、家族を持ったからこんな旅は二度とできるチャンスがないだろうという諦めとそんなシビアなことを求めていない、という所だろうか。このままだと、自分の地図がくっきり浮かび上がってきそうで、この先つまらん人生になりそうだ。  バンコクはいくら都会といえ、道を1つ外せばそこは非富裕層の現地人の生活を見ることができる。せっかく来たのだから現地の生活に入り込んでみようか!

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2012/07/26

ついについに!読み切りました!こんな長いの読んだの久しぶりだな。 最初はなかなか入りにくかったんだけど、だんだん彼の旅と同じテンポになってくの!不思議なんだけど、彼がマカオでカジノに熱中したときはあやもなかなかしおりを挟めなかったし、彼がシルクロードをひたすら移動したときはあ...

ついについに!読み切りました!こんな長いの読んだの久しぶりだな。 最初はなかなか入りにくかったんだけど、だんだん彼の旅と同じテンポになってくの!不思議なんだけど、彼がマカオでカジノに熱中したときはあやもなかなかしおりを挟めなかったし、彼がシルクロードをひたすら移動したときはあやもひたすら読み進めた。 沢木耕太郎の深夜特急で、今まで何人の人たちが旅に出たのかなぁ。 そう思うと、単なる彼の旅行記以上にロマンがある本になった。 バックパッカーのすべてが凝縮されていると思う。 最後のほう、本当に貧しい旅行者になっていく沢木耕太郎の姿に旅の怖さを教えられました。 こんな旅なら、あやはしたくないな。 あーでも、旅には出たい!! ラストどうなるんだろうと思ってたけど、やっぱりあーきたか。旅の中でしか生きられない彼が少し心配だな・・笑 旅は帰る場所があるからいいんだと思うけどなぁ。

Posted byブクログ

2011/04/26

ありありと情景が浮かんでくる。 何も考えずに旅に出よう。 旅も人生と同じように、二度と同じことはできないのだから。

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