魔王城殺人事件 の商品レビュー
「何かが始まったら、それはいつかかならず終わりのときをむかえる。けれど終わりがきたからといって、すべてが終わってしまうわけじゃない。また新たに始まる何かがかならずある。」 子どもでできることは限界があるのだけれど、 そのバランスが非常に絶妙な1冊。 どこも、非現実的な感じではな...
「何かが始まったら、それはいつかかならず終わりのときをむかえる。けれど終わりがきたからといって、すべてが終わってしまうわけじゃない。また新たに始まる何かがかならずある。」 子どもでできることは限界があるのだけれど、 そのバランスが非常に絶妙な1冊。 どこも、非現実的な感じではなく・・・ってこともないかもだけど。 全てにおいて、すとんすとんと、謎がはまっていく物語でした。 トリックみたいなのは、結構早い段階で、そうだろうなぁ、 なんてことは気付いたりもしたのだけれど、 それでも、最後の最後まで、どうなるか分からないハラハラ感が 満載だったのが良かったし、そこが好みでもあった。 まさにミステリーランドの傾向たっぷりな1冊だった。 面白かったな~~。 【6/3読了・初読・市立図書館】
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デオドロス城(近所の雑木林の中に建っている屋敷を勝手にそう呼んでいる)に探検に行ったらゾンビが!死体が!!しかも次に扉を開いたら消えている!?面白い。魔法オチじゃなくトリックなのも良かった。
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ご近所の魔王城の奇妙な離れに女のゾンビが消えるねを見た51分署捜査第1課(5年1組第1班)の子どもたちは再調査に出かけ乳母車に入ったむくつけき男の死体を発見する。 (2005年08月15日)
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雑木林の奥深くに建つ高いレンガ塀に囲まれた、魔王・デオドロスの城、デオドロス城。 と僕たちが呼んでいる滑戸さんのお屋敷。 「行ってはいけません」と言われると行きたくなる、ということで51分署捜査1課(5年1組1班)の僕たちは潜入捜査を開始した。 女神のコスプレをしたゾンビ、乳母車...
雑木林の奥深くに建つ高いレンガ塀に囲まれた、魔王・デオドロスの城、デオドロス城。 と僕たちが呼んでいる滑戸さんのお屋敷。 「行ってはいけません」と言われると行きたくなる、ということで51分署捜査1課(5年1組1班)の僕たちは潜入捜査を開始した。 女神のコスプレをしたゾンビ、乳母車に乗った死体を発見するが次の瞬間に小屋から消え、死体は大阪で発見される。過去にはサッカーボールが消え、学校にボールが届いていた。 この小屋は物質転送装置?消えたゾンビと小屋の秘密は? ミステリーランドの中の一冊です。 小屋の秘密、よかったです~。父の愛ですねぇ。 かなりな大技ですがこのお話の中では納得。 英語のタイトルにも読んだ後に納得。 子どもたちも元気で、タキゾノキヨミとKAZの言い合いなんか、「ああわかる~」とクスリ。 桂木さんのお兄さんの話もよかったし。 そのまま終わるのではなく最後にヒデ兄がちょっと戒めるところでピリリとしていい感じでした。 あとがきのジャンボマックスの話も笑えて、ちょっとお得な気分でした♪
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ミステリとしてはおもしろかったと思う。平凡なアリバイトリックと理不尽な物理トリックを組み合わせて、ちょっとした「「都会伝説」を作る手さばきは悪くない。まして、小学生を語り手と狂言回しに使うあたりは、ある意味とても鮮やかである。 この本は、小学生に読んで欲しくて書いたものだろう...
ミステリとしてはおもしろかったと思う。平凡なアリバイトリックと理不尽な物理トリックを組み合わせて、ちょっとした「「都会伝説」を作る手さばきは悪くない。まして、小学生を語り手と狂言回しに使うあたりは、ある意味とても鮮やかである。 この本は、小学生に読んで欲しくて書いたものだろうか。多分そうかなって気がする。っていうのは、大人の目からみた「今時の小学生」の描写がこれでもかというくらいでてくるからだ。小学生は絶対にこんな文章は書かない。どういう人が読むことを想定した、どういう人が書いた文章なのか、それが一番のナゾになっているのだ。 結局、すかっと大人の手を借りて全部解決してしまうあたりも、どことなく「児童文学」をなめて書いているような感じがする。残念。 2006/1/15
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ミステリーランド。 魔王デオドロス城を調査する少年探偵団・51分署捜査1課。 ボール、ゾンビ、乳母車に乗った死体が消える小屋の謎と、鈍足アリが俊足アリに競走で圧勝する謎。 すっきりしてます。トリックは易しめですが話の雰囲気にあってて良いなあと思いました。思い切り後味悪い...
ミステリーランド。 魔王デオドロス城を調査する少年探偵団・51分署捜査1課。 ボール、ゾンビ、乳母車に乗った死体が消える小屋の謎と、鈍足アリが俊足アリに競走で圧勝する謎。 すっきりしてます。トリックは易しめですが話の雰囲気にあってて良いなあと思いました。思い切り後味悪いのだったらどうしようって思ってたけど笑、そんなことなかったです。絵もかわいい。 あとがきにもちょこっとしたミステリありです。これもかわいい。
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歌野さんらしからぬ作品。トリックにこだわりすぎたのかな。しかもそのトリックも空回りしている感あり。「葉桜...」で衝撃を受けたものとしては、不満の一作。
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うん、「あり」じゃないでしょうか。最初この本を書店で見た時、「えっ?!歌野晶午さん著でしょ?魔王城って?殺人??」とアタフタしました。まあ、児童書といえばそうかもしれませんが、サクサクと読め、たまにはいいかなと思います。トリックの解説も数学の問題を解説するみたいで、統一感のある雰...
うん、「あり」じゃないでしょうか。最初この本を書店で見た時、「えっ?!歌野晶午さん著でしょ?魔王城って?殺人??」とアタフタしました。まあ、児童書といえばそうかもしれませんが、サクサクと読め、たまにはいいかなと思います。トリックの解説も数学の問題を解説するみたいで、統一感のある雰囲気がとっても良いです。小学生達の会話が生き生きと上手く書かれていて、思わず昔の自分と照らし合わせ苦笑してしまう事もしばしば。こんな会話してたなあ~。でも今の小学生はするのかな・・・? KEY WORD>>魔王城殺人事件(著:歌野晶午) 街の外れにあるデオドロス城。ここでは不思議な噂がいつも絶えない。小学校5年1組の"僕ら"で結成した「51分署捜査1課」はこの真相を調査するためにデオドロス城へ潜入。そこで目撃したのは、魔術としか思えない奇妙な体験だった・・・。 「葉桜の季節に君を想うということ」で日本推理作家協会賞を受賞した歌野晶午が贈る、かつて子どもだったあなたと少年少女のための物語。
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死体消失トリック。○○に仕掛けがあるな、てのは丸分かりだけれど、どうしてそんなものを造ったのか、という理由に意味があったのが美しいなあ。ちなみにアリの問題は……これってフェア?(笑) 子供向けの冒険ものとしてもかなり読めそう。わくわくする展開は多いんだよね。タイトルから想像したほ...
死体消失トリック。○○に仕掛けがあるな、てのは丸分かりだけれど、どうしてそんなものを造ったのか、という理由に意味があったのが美しいなあ。ちなみにアリの問題は……これってフェア?(笑) 子供向けの冒険ものとしてもかなり読めそう。わくわくする展開は多いんだよね。タイトルから想像したほどのおどろおどろしさはなかったけれど、スリルもけっこうあったし。ただし「葉桜」と並べちゃうのはどうかなあ。そもそも方向性が違うような。 あとがきの「ミステリ」も必見! 密かに描かれる日常の謎。なるほど~。
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最近の小学校高学年向けに書かれたジュブナイルという感じで、小学生の会話や設定にあまり違和感を感じないで読み進められる。 近所の怪しい洋館に忍び込む主人公たち、そしてそこで起こる不可思議な事件。 何よりも、かつてはサッカーボールが消え、今は女の人が消え、乳母車に乗った男の変死体が消...
最近の小学校高学年向けに書かれたジュブナイルという感じで、小学生の会話や設定にあまり違和感を感じないで読み進められる。 近所の怪しい洋館に忍び込む主人公たち、そしてそこで起こる不可思議な事件。 何よりも、かつてはサッカーボールが消え、今は女の人が消え、乳母車に乗った男の変死体が消えてしまい、さらにそれを撮ったはずのデジカメのデータからも消えてしまうという謎が非常に魅力的。 トリック自体は、「おいおい」って感じもしないではないけど、このための前提条件もちゃんと整合性が取れているので最後には納得させられる。 最後の、子どもたちへのメッセージとも取れる話も良いね。 ボーナストラックとも言える、あとがきの謎がまた面白かった。 現実に起こったことと書いてあるけど……本当なのかな?
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