映画を食べる の商品レビュー
無声映画時代から映画…
無声映画時代から映画を見続けてきた筆者の、映画に対するあふれるばかりの愛情が行間から読み取れる。
文庫OFF
2018.1.25 4 映画見たくなった。真の映画好きとは。その日食べたものの描写が客観的で端的で記録的だが美味しそうな感じを受ける。
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映画通池波正太郎の映画本。洋の東西を問わない名画の数々を語る思いは、流石に圧倒される。この一冊を読むと昔の名画を見たくてたまらなくなる。
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気軽にサクサクと楽しく読了。 特に他人様にお薦め!という情熱もないけれど、構えず読めました。 2013年現在風に言えば、小説家さんが映画について日記風にブログを書いたものを本にした感じです。 執筆時期は1970年代と思われ、個人的に言うと僕が生まれた時期です。 池波正太郎さんは...
気軽にサクサクと楽しく読了。 特に他人様にお薦め!という情熱もないけれど、構えず読めました。 2013年現在風に言えば、小説家さんが映画について日記風にブログを書いたものを本にした感じです。 執筆時期は1970年代と思われ、個人的に言うと僕が生まれた時期です。 池波正太郎さんは大の映画好き。 映画館で、試写会で、フィルムセンターで、古今東西の映画を見る。 タワーリング・インフェルノ、仁義の墓場、チャップリンのキッド、フェリーニのローマ、エマニュエル夫人、チャイナタウン、座頭市、オリエント急行殺人事件、ロンゲスト・ヤード、三隅研次、アルトマン、ポランスキー、アルドリッチ・・・ それぞれについての率直な感想。 それに付随して日記的なこと、グルメさんなんで、飲食店のことも多少。 池波正太郎さんはもともとが演劇人、新国劇などの脚本演出も手がけているので、そういう事柄も。 基本的に、上品で教養あって嫌味がない文章ですね。 例えて言えば、ほとんど悪口は書いていない。 良いところを書いている。 どうしても非難批判を書くと、翻って自己正当化になりますからね。 気持ちの良い本でした。 70年代の映画に多少詳しい人とか、映画史的な知識教養?がある人が読むと、楽しめると思います。 前述したように、ブログとかSNSを本にしたようなものなんで、 映画と関係ありなし含めて面白かったパーツも。 ●オリエント急行殺人事件を試写会で見ていて、誰かが「バーグマンも老けたなあ」と言った声が聞こえた。すかさず別の誰かが「あんたも老けたなあ」と応じた。 ●深夜に電話が鳴って、愛読者だという。「妻が離婚したいと家出しました。どうすればいいでしょうか」。返事に困った。 などなど(笑)。 完全に余談だけど、池波正太郎さんと司馬遼太郎さんはほぼ同世代ですね。「現代の小説は書かない」という点だけ共通していますね。おふたりは交流もあって仲良かったようです。それにつけても、全然違うタイプのヒトだなあ、と。そこが興味深い。多分、司馬遼太郎さんは、ゼンゼン映画ファンでも映画マニアでもなかったんではなかろうか、と思いました。
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この本は、初めて読んだと思う。 著者が五十代に入って、人気のシリーズの執筆だけでなく、舞台にも携わっていた頃の映画批評。このころの著者の年齢に、私もまもなくさしかかろうとしている。
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