安珍と清姫の物語 道成寺 の商品レビュー
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若くて清らかな美形であったがゆえに泊まった和歌山の田舎の地方役人の物知らずな1人娘に一目惚れされ、夜這いをされてこれを拒否るのに朝までかかり(宿の意味なし。父親はしっかり娘をしつけろよ!)、あまりにもしつこいので熊野詣の後にまた来ますとウソを言って、参詣後は別のルートで帰ろうとしたら、ストーカー娘の清姫はヘビの姿になって追って来て、最終的に道成寺の鐘の中に隠れた安珍さんを尾でガンガン鐘を叩きながら口からの火で焼き殺すという全くもって刑事事件以外の何物でもないストーカー話。 清姫さん、13歳でお坊さんに積極的に夜這いをかけるわ、自分から求婚するわ、追いかけて暴力を奮ったあげくに苦しみ抜かせて殺すわ、思い込みと行動力がありすぎて、14歳で情熱が暴走して5日で1つの物語を創ったイタリア・ヴェローナのジュリエットちゃんに対抗できます。 男性側に全く好かれていないところでは、日本の13歳のほうが悪質度ははるかに高いです。 洋の東西を問わずしてローティーンの情熱はコワい! シェイクスピアさんが言うように、これは大人から見たら「悲劇」ではなく「喜劇」ですわ。 しかし、安珍さん。 わざわざ奥州白河から遠い遠い熊野まで参拝したのに、これはかわいそう。 若くて清らかな美男子ってだけで、この受難。 帰りに戻ってくるつもりもないのにその場限りのウソをついた安珍さんが悪いというのであれば、もう旧約聖書レベルの厳しさですな。 熊野の神さま、ちょっとこれはどうよ?!
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「道成寺」は、確か、はげしくも悲しい恋物語として、 昔から歌舞伎や浄瑠璃などでも演じられている作品です。 名前は聞いたことあっても、 恥ずかしながら歌舞伎では観たこともなく、 今回松谷さんの絵本で見つけて、 再確認の意味で読んでみました。 いちずな少女の恋心が報われなかったとき...
「道成寺」は、確か、はげしくも悲しい恋物語として、 昔から歌舞伎や浄瑠璃などでも演じられている作品です。 名前は聞いたことあっても、 恥ずかしながら歌舞伎では観たこともなく、 今回松谷さんの絵本で見つけて、 再確認の意味で読んでみました。 いちずな少女の恋心が報われなかったとき 少女はどうなるのでしょう。 可憐な13歳の少女・清姫が一目で恋した相手は、 美しい山伏・安珍でした。 修業の身の安珍は清姫の想いにはこたえられず、 その場しのぎのウソをつき、ひたすら逃げだします。 騙されたと知った清姫は怒りのあまり、 蛇と化してどこまでも安珍を追って行きます。 安珍はたどり着いた道成寺で 匿ってもらうことになりましたが…。 女心のいちずさと怨念のおそろしさ。 執念深い生き物とされている蛇に変身するのも それゆえのことなのでしょう。 身震いするほど、恐くて美しい恋愛物語でした。 おりしも今年は巳年。 ここまでの執念深さは見習いたいですが、 ここまで、人を慕い続けられるかどうかが、問題です。
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蛟堂で気になったので借りてみた。うわ~・・・不幸だ・・・。勝手に片思いされて逆恨みされて殺されて・・・。チーン☆だけど、本当はどうだったんだろう?もっと深いお話で読みたいです。
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日本の物語絵本。 安珍と清姫の悲しい恋物語。 昔(今から千年あまり前)、紀伊の国真砂(和歌山県真砂・まなご)に清姫という美しい娘がいた。年は13歳。 奥州白河(福島県白河)から熊野権現に向かう旅に出た、若い山伏・安珍は、真砂で庄司に宿を借りた。そして、そこで二人は出会った。 清姫は安珍に一目見て心を奪われてしまった。そこで、安珍が旅立つ前に、また真砂にもどってきて清姫を嫁にもらってくれるようにと頼む。安珍は清姫の申し出に弱り果てながらも、約束させられてしまう。 熊野詣を終えた安珍は、真砂を避けて帰ろうとするも、清姫が追ってきた。約束を守らず、裏切られたと思った清姫は、角を生やし、鬼女のようになって追ってくる。川を渡り、道成寺に身を隠した安珍に、ついには蛇に姿を変えた清姫は、釣り鐘に隠れた安珍を、釣り鐘ごと焼き、殺してしまう。 清純な娘のひたむきな慕情と、僧であるが故に、ウソをついてまでそれを拒否しなくてはならない若者との切ない恋物語。 仏教の戒め・・・因果応報・・・? いや、 女の私が読んでも、清姫、怖ぇええええ!そりゃ逃げたくなるわ。
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