砂金 の商品レビュー
図書館。 詩集は読みかたがわからなくて苦労するが、琴線に触れるものはいくつかあった。後半の散文詩はやはり読みやすく、印象にもよく残った。 色のイメージがとても鮮烈で良かった。
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声に出して読むと凶事が起こると言われる「トミノの地獄」が読みたくて図書館で借りた。全部の詩がピンと来るわけではないけど、とても好きな詩が何編か。「石階」「黒子」「かなりや」「小人の地獄」。「石階」は吉岡実の「僧侶」を連想させられました。散文詩では「曠野」「領土」「温室」すべて良か...
声に出して読むと凶事が起こると言われる「トミノの地獄」が読みたくて図書館で借りた。全部の詩がピンと来るわけではないけど、とても好きな詩が何編か。「石階」「黒子」「かなりや」「小人の地獄」。「石階」は吉岡実の「僧侶」を連想させられました。散文詩では「曠野」「領土」「温室」すべて良かった。ソログープの影絵のような心地良い悪夢の雰囲気で気に入った。
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唄を忘れた金糸雀は、赤い緒紐でくるくると縛められて砂の上――。 歌謡曲のヒットメーカとして知られた著者の詩集。
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この美しさは一体なんなのだろう。燦々と陽のひかりを浴びる美しさでは決してない、むしろ月がうすぼんやりと照らすその向こうの美しさなのだ。ぞくりとする妖しさがある。それでいて目には色が浮かぶ。艶のある深い色味がどこかもの哀しく、失うことが怖くなる。 西條八十は己を「心象の記録者」だと...
この美しさは一体なんなのだろう。燦々と陽のひかりを浴びる美しさでは決してない、むしろ月がうすぼんやりと照らすその向こうの美しさなのだ。ぞくりとする妖しさがある。それでいて目には色が浮かぶ。艶のある深い色味がどこかもの哀しく、失うことが怖くなる。 西條八十は己を「心象の記録者」だと言う。その「記録者」って表現がとても誠実で、まっすぐで、こちんこちんで、私は大好きだ。
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