「自然」を生きる 新装版 の商品レビュー
自然農法で知られる福岡正信に、NHKテレビの『こころの時代』の制作にたずさわった金光寿郎がおこなったインタビューをまとめた本です。インタビューは1982年から1994年にかけて5回にわたっておこなわれています。 『奇跡のリンゴ』で広く知られるようになった木村秋則が、リンゴの無農...
自然農法で知られる福岡正信に、NHKテレビの『こころの時代』の制作にたずさわった金光寿郎がおこなったインタビューをまとめた本です。インタビューは1982年から1994年にかけて5回にわたっておこなわれています。 『奇跡のリンゴ』で広く知られるようになった木村秋則が、リンゴの無農薬栽培に挑戦するきっかけになったのが、福岡の著書だったといわれています。本書では、その福岡自身に自然農法を語らせるというスタイルの内容になっています。 自然農法が世界各地で広がりを見せていることが、福岡自身のことばで紹介されています。ただ、ないものねだりになりますが、ダーウィンの進化論や科学的世界観に対する懐疑をおこない、人間の知恵によっては計ることのできない自然の力を生かすことのたいせつさを説く福岡の思想家としての側面にもうすこしせまってほしかったように思います。インタビュアーには、福岡自身の言葉を引き出しつつ、彼の経験に裏打ちされたことばの背景にどのような思索が広がっているのかというところにまで話を敷衍することも可能だったのではないかと考えるのですが。
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福岡正信翁の著書はこれで3冊目だけれど、書いてある内容は「自然に還る」や「わら一本の革命」とあまり変わらない。違う点を挙げると、自然農で稲や麦、野菜の種を蒔く際に使う粘土団子の作り方がより詳しく書いてあったことかな。本の構成はNHKの番組を編集した内容で、聞き手の金光寿郎との対話...
福岡正信翁の著書はこれで3冊目だけれど、書いてある内容は「自然に還る」や「わら一本の革命」とあまり変わらない。違う点を挙げると、自然農で稲や麦、野菜の種を蒔く際に使う粘土団子の作り方がより詳しく書いてあったことかな。本の構成はNHKの番組を編集した内容で、聞き手の金光寿郎との対話形式になっている。それにしても、福岡正信翁の自然から遠ざかる日本人への警鐘を鳴らす厳しい言葉はずっしり重い・・・。
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