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水底の森 の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2022/06/09

長編小説を読みきった感あり、大変読みやすかった。 時も長く、舞台も東京と金沢、福井、京都など広範囲なのに、登場人物が限定されており、狭い範囲内の物語だった。悲しくて不幸なお話。死んでいく人が多過ぎて、風子の人生はわかったが、その他の登場人物それぞれの人生はどうだったんだろうかと考...

長編小説を読みきった感あり、大変読みやすかった。 時も長く、舞台も東京と金沢、福井、京都など広範囲なのに、登場人物が限定されており、狭い範囲内の物語だった。悲しくて不幸なお話。死んでいく人が多過ぎて、風子の人生はわかったが、その他の登場人物それぞれの人生はどうだったんだろうかと考えてしまった。普通に幸せに暮らそうとしても思いもよらない悪に襲われるさまは恐ろしかった。事件を通して残ったものが、一皮むけたような自立と自由であったことが救い。ラストシーンで表題と風子の落としどころが定まった。冒頭は高見健児が部屋にいた理由か。もう一点、冒頭に続くプロローグの【わたし】とエピローグの【わたし】って誰?

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2021/01/26

ぶ厚い本ですが、一気に読めました。 風子が薄幸すぎて、胸が痛みます。 自分がどれほど幸運で恵まれているのか分かりました。

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2015/07/27

とにかく、風子はここまで不幸か!って言うほど運に見放された女性。 せっかく小さな幸せをみつけたのに… 事件に巻き込まれてしまう。 事件の重要参考人として指名手配される風子。 彼女の生い立ちを調べていく、刑事 遠野 要。 なんか読んでいてかわいそうになってしまった。 大作で...

とにかく、風子はここまで不幸か!って言うほど運に見放された女性。 せっかく小さな幸せをみつけたのに… 事件に巻き込まれてしまう。 事件の重要参考人として指名手配される風子。 彼女の生い立ちを調べていく、刑事 遠野 要。 なんか読んでいてかわいそうになってしまった。 大作でしたが、飽きることなく読めました。 真犯人ははっきりとは記述がありませんでしたが、なんとも悲しい終わり方です。

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2013/09/14

これほど不幸続きの人生ってどうなのよ。 風子がこれほど不幸でなかったら周囲の人々ももう少し平穏に暮らせたのかもしれない。 人のためというより自分のために日々暮らしたい。

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2013/11/10

自分の人生なんだから、食べ物くらい自分で決めないでどうするんだ。 そうやってめそめそしてても物事は前には進まない。

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2013/08/11

一見全く関係なさそうなピースが複雑に絡み合って大きな流れとなっていくさまは、かなり読み応えがありました。物語の『キモ』となる部分が簡単には判明しないところも良かったです。 ただ、風子の「魔性の女」的な部分が途中から忘れ去られてしまった点と、ある人物を捜す風子の旅が、結局本書ではあ...

一見全く関係なさそうなピースが複雑に絡み合って大きな流れとなっていくさまは、かなり読み応えがありました。物語の『キモ』となる部分が簡単には判明しないところも良かったです。 ただ、風子の「魔性の女」的な部分が途中から忘れ去られてしまった点と、ある人物を捜す風子の旅が、結局本書ではあまり重要ではなかった点が不満でした。 あまり明るい作品ではありませんが、作品全体に漂う静かな孤独感が妙に心地良かったです。

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2013/07/03

風子の不幸な一生を振り返るような形で話は進んでいくが、最後まで真相がわからず、最初から最後まで本の世界にどっぷり入り込んだ。読み終わってしまうのがもったいないと思えるほどのいいミステリーだった。

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2013/05/13

やっぱり小説は大作が面白いなって思いました。 その女性がどう生まれて、どう生きて、 どのように人と絡んでいくのか。 風子はあまりにも薄幸な女性。 読んでて「嫌われ松子の一生」が頭に浮かんだ。 要はあまりにも身勝手かな。 私は嫌いなタイプ。 水底の森、沈みたく...

やっぱり小説は大作が面白いなって思いました。 その女性がどう生まれて、どう生きて、 どのように人と絡んでいくのか。 風子はあまりにも薄幸な女性。 読んでて「嫌われ松子の一生」が頭に浮かんだ。 要はあまりにも身勝手かな。 私は嫌いなタイプ。 水底の森、沈みたくはないけど、見てみたい。

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2013/04/26

風子の数奇な人生と複雑に絡み合う登場人物が奇妙な物語を展開する.刑事の要が途中でとんずらするのは意外だったが、村松夫妻と蓮池浩太が重要な役割を演じている.冒頭の殺人事件の犯人は最後で明らかになるが、終盤の展開はとても面白く読めた.

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2013/02/21

柴田よしき『水底の森』読了。殺人犯とされ逃亡を続ける女。どうしても幸せになれない人生は、でも見方を変えれば意識しないうちに自ら不幸を絡め取ってきているのかもしれない。堕ちて、落ちた先にあるのは「水底の森」だ。ミステリとしても一人の女の生き方を描いた作品としても力作。堪能した!

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