近代帝国日本のセクシュアリティ の商品レビュー
著者中村氏が、ハイアム『セクシュアリティの帝国―近代イギリスの性と社会』に触発され、「セクシュアリティの歴史の在りようが、近代帝国日本の在りようと深く結びついていたことを追求」(p.5)した本で、多数の資料を駆使した博覧強記の労作である。 第11章として「日本人のホモセクシュ...
著者中村氏が、ハイアム『セクシュアリティの帝国―近代イギリスの性と社会』に触発され、「セクシュアリティの歴史の在りようが、近代帝国日本の在りようと深く結びついていたことを追求」(p.5)した本で、多数の資料を駆使した博覧強記の労作である。 第11章として「日本人のホモセクシュアリティ」という独立した一章が充てられ、近代以前の状況と明治期の状況が資料をひきながら紹介されている。類書にあるような男性だけの話にとどまらず、女性についてもつけたりではなく書かれていることが貴重。
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