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イッツ・オンリー・トーク の商品レビュー

3.5

64件のお客様レビュー

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痛い…

エリートコースから転落した主人公。刹那的な生き方をする彼女と、男たち。その描き方、会話のセンスが絶妙なのだ。男女でも女同士でも、向かい合う時の好意と僅かの嫌悪感……それがビシビシ伝わって、痛い。

abtm

2022/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

引越しの朝、男に振られた。 東京・蒲田―下町でも山の手でもない、なぜか肌にしっくりなじむ町。 元ヒモが居候、語り合うは鬱病のヤクザに痴漢のkさん。 いろいろあるけど、逃げない、媚びない、イジケない、それが「私」、蒲田流。 (アマゾンより引用) よく分からん

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2022/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 かつて精神病を患い、今は蒲田で絵を描きながら貯金で暮らしている35歳の橘優子。ランチア・イプシロンに乗っている。酒を飲んだあと「する?」と聞いてしまう。私は誰とでもしてしまう。そんな彼女とトークするのは、都議会議員立候補の本間俊徳、痴漢のk(車はオペル)、福岡のいとこ林祥一44歳、うつ病のヤクザ安田昇33歳、優子に惚れてる小川誠35歳(車はランチア・インテグラーデ)。

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2020/11/09

「俺ね、順子さんの顔見るとほっとするんだ」 「なんで?間抜け面だから?」 「違うよ。すぐ顔を思い出せなくなるんだよ、だから顔見ると、ああ今は探さなくていいんだって」

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2018/08/07

表題作も、第七障害もさらさらと読めた。 妙齢の女性と、なぜか関わりあっていく周りの人々。性癖あり。鬱あり。 人にはそれぞれ難あり。 どちらも人と関わるのが得意ではないけど、関わらずにいられない感じがした。 あまりよい評価でない人もいるけど、個人的にはよかった。

Posted byブクログ

2017/09/22

絲山さんのデビュー作。 以降の作品よりはるかに入りやすい。 不安定にみえて、案外タフに生きる人たちを描くのが本当に上手い。面白い。

Posted byブクログ

2016/09/20

読みやすい文体とレイアウト。 各章は独立しているのか?と思うなるけど、徐々に繋がっていく感覚が新鮮。 別作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2016/09/10

表題はよくわからなかったが2本目の「第七障害」がすごくキュンキュンした!(この表現でいいのかわからないが!! 全てが、いいな〜 いい流れでくっついてく。 美緒のキャラクターも大好き。

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2016/06/27
  • ネタバレ

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絲山さんの作品をランダムに読んでいるが、処女作を読んでいないことに気付き読む。 タイトル作はまだ粗々しさを感じたが、自身の経験が反映されていてルーツ・オブ・イトヤマという感じがした。 同時収録されている「第七障害」は、基礎が整ってきた印象。愛馬の死を責めている主人公が、徐々に受け入れて様が描かれていた。 調教師柴田の「生きているものは必ず死ぬんだよ」という言葉が心に残った。

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2015/10/09

絲山秋子さんの小説『イッツ・オンリー・トーク』を読了。 本のタイトルになっている小説と『第7障害』の2編が収められている数時間で読めてしまう軽い小説なのだが、さすが絲山秋子さんの小説、後を引きます。この2編は読んだ人にどちらが好きときいてその答えでその人がどういった人たちと関係を...

絲山秋子さんの小説『イッツ・オンリー・トーク』を読了。 本のタイトルになっている小説と『第7障害』の2編が収められている数時間で読めてしまう軽い小説なのだが、さすが絲山秋子さんの小説、後を引きます。この2編は読んだ人にどちらが好きときいてその答えでその人がどういった人たちと関係を持ってきた、または避けて来たというのがわかるような気がする。イッツ・オンリー・トークの方は主人公が心の病を抱えているもとはがんがん働いていたビジネスウーマンで今は画家、知り合いにいるのはネットを通じて知り合ったやくざだったり、ちょっとした変態だったり、かなりニートに近い中年の従兄弟だったり、女性との関係を作るのが苦手な地方議会議員だったりかなりユニークで、彼女が住むのに選んだ蒲田での繰り広げられるその人達との淡々としたエピソードが楽しめる。僕はこちらの小説の方が好きだなあ。もう一遍は前橋の近くで塾教師をしながら乗馬にのめり込んでいる女性が、不慮の馬の死に責任を感じて東京に逃げてきてから、徐々に再生して行くお話で、上手に構成されてはいるが僕にはちょっと??だった。絲山秋子さんの小説を読んだ事がないかたは入門編にはいいかも。

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