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神谷美恵子の世界 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2022/03/27
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 思索の方、教育の方、看護の方、聖なる方、人間味溢れる方、神谷美恵子さん(1914~1979、享年65)の人生を、みすず書房編集部がまとめました。「神谷美恵子の世界」、2004.10発行。①幼年時代(1914~1920)岡山、下落合 ②スイス時代(1923~1926)ジュネーブ ③帰国・女子医専入学(1926~1940)高女、津田英学塾、結核療養、コロンビア大学(浦口真佐との出会い)④女子医専入学、結婚(1941~1946)⑤人生の本番(1946~1979)結婚、新生活、研究・執筆の日々、教師、愛生園。

Posted byブクログ

2016/08/03

尊敬する神谷先生の人柄やその人格、業績をあらためて知ることができました。 占領下の米国と文部大臣との通訳を務められたことは初めて知り、ひょっとして、神谷先生のような方が、当時の日本国憲法のとりまとめに関わっていらっしゃったのでは?と想像をしたりもしました。 穏やかな笑みを浮かべ...

尊敬する神谷先生の人柄やその人格、業績をあらためて知ることができました。 占領下の米国と文部大臣との通訳を務められたことは初めて知り、ひょっとして、神谷先生のような方が、当時の日本国憲法のとりまとめに関わっていらっしゃったのでは?と想像をしたりもしました。 穏やかな笑みを浮かべるお姿、その真摯な生き方と卓越した才能を通じ残された文章や詩編などの作品、交流のあった多様な立場の方からの寄稿など、たいへん興味深く読み進めました。 みすず書房編集者の丁寧な仕事にお礼を申し上げたい。 多くの方に返信される手紙類は下書きなしに一気にかかれていたという、文章力にまつわるエピソードがあり、幼少時から身につけられたに思考力・構成力・表現力をもってすればさもあらん、と思いました。

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