きみは天使ではなく。 の商品レビュー
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愛して信頼した人の裏切りに傷ついた貴族の青年と幼い日にであっていた柄の悪い青年の恋が実るまで。
文庫OFF
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失恋で傷心の没落気味貴族の坊ちゃんともとジゴロの恋・・・というか、お家立て直し作戦?
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※このレビューにはネタバレを含みます
アーヴィンは、貧乏な青年貴族・トマスの下へ、従僕として押しかけていった。 実は、アーヴィンは過去にトマスにあったことがあり、トマスに恋心を抱き続けていたのだった。 そんなトマスがピンチに陥っていると知って、無理やり押しかけるようにして、トマスのところにやってきたのだった。 アーヴィンはついついトマスに告白してしまうものの、トマスは当惑するばかり。 そんなトマスが陥った危機とは、ホテル王の娘と結婚した元恋人ギルフォードの策略により、代々受け継いできた屋敷を手放さなければならなくなったことだった。 アーヴィンはそのギルフォードに対抗すべく、ある一計を案じるのだが―― 実はアーヴィンは、トマスの家に来る前に、詐欺師をしていて、トマスのピンチを救うべくその手腕を発揮しようと考えたのだった。 トマスはアーヴィンの正体を知って、戸惑うけれど―― という話でした。 アーヴィンは明るくて、ちょっとおちゃらけたと表現するのがぴったりくるような性格をしていて。 一方のトマスは、真面目で純朴な青年。 だからこそ、アーヴィンの計画を知って、罪悪感を抱いたりもするのだけれど、結局はその素直さでアーヴィンのことも受け入れてハッピーエンド。 アーヴィンの普段の何にも考えてなさそうな言動と、詐欺を仕掛けるときに人を食ったような台詞とは裏腹にトマスに対してはこれでもか! これでもか! と丁寧に対応しているし、恋を大切にしているのがわかる描写がとてもいいです。 こういうメリハリって実は相当難しいですよね。 そこそこに頭を使うだましだまされのコン・ゲームと、ピュアな恋愛の話のギャップが大きいのがとても面白かったです。 メリハリのついた物語を読みたい方にはオススメします。
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