猫舌男爵 の商品レビュー
敬愛する皆川作品を読み始めるきっかけとなった作品。兎に角、彼女の書く文章は美しく静謐で、何処かおどろおどろしい。激情というものとは、少し離れたところにあるような感じがする。夢想的といったらそうだと思う。 表題作も滑稽で好きだけど、「水葬楽」と「太陽馬」は特に好き。 皆川博子は、...
敬愛する皆川作品を読み始めるきっかけとなった作品。兎に角、彼女の書く文章は美しく静謐で、何処かおどろおどろしい。激情というものとは、少し離れたところにあるような感じがする。夢想的といったらそうだと思う。 表題作も滑稽で好きだけど、「水葬楽」と「太陽馬」は特に好き。 皆川博子は、報われない人間を描くのがあまりに上手い。悲しみを帯びた人間を描くのも。ハッとする美しさと出会えたような気分だった。 太陽馬の終わり方とか、ゾクゾクしたね。 色々皆川作品は読んできたけど、読んできた短編集の中では、これが一番秀逸だと思ってる。
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表紙が可愛いので手に取ったものの、内容がグロッキーでびつくりしたわいな。 「睡蓮」「猫舌男爵」「太陽馬」「水葬楽」「オムレツ少年の儀式」の順に楽しめた。「睡蓮」みたいな時間軸がめちゃくちゃなお話は頭を働かせねばならないので、好きです。
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「水葬楽」これでノックアウト。 「オムレツ少年の儀式」おおぅ、そう来たか。ラストの少女は破滅か。 「睡蓮」さかのぼっていく日記。好きだ。 初皆川博子。超好み。
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少々グロテスクな面もあるけれど、なんか好き。 コラージュ装丁も相まって、独特の雰囲気を醸している。
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タイトルに惹かれて読了。 少々小難しいような気もしないではないけど、なかなか興味深い作品でした。 ただ 文体が私には合わなかったかな。
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皆川さんの作品で「爆笑」てのは珍しいなあ、と帯を見て思った。でもたしかに爆笑。表題作だけだけどね。この一編は山田風太郎に関してもっと造詣が深ければ、さらに面白かったのかもなあ。あまり元ネタ分からなかったのが残念。 個人的好みの一作は「睡蓮」。これは美しい! 遡る形式の書簡で描かれ...
皆川さんの作品で「爆笑」てのは珍しいなあ、と帯を見て思った。でもたしかに爆笑。表題作だけだけどね。この一編は山田風太郎に関してもっと造詣が深ければ、さらに面白かったのかもなあ。あまり元ネタ分からなかったのが残念。 個人的好みの一作は「睡蓮」。これは美しい! 遡る形式の書簡で描かれた、哀しい狂気の系譜。これぞ皆川作品。
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色んなジャンルを、しかもどれも高い水準で書かれることにかけては、皆川さんの右に出るものはいないのではないかと思わせられる。 どの作品も、テーマは勿論の事それぞれ異なった文体なので、本当にひとりの人物が書いたのかと疑いたくなるほど。
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どうしようもなく胃にもたれた。 好きだと言う人には申し訳ないけど 不必要に残酷な描写が多くて、いろんな意味で病んでる人が多すぎ。 「睡蓮」のみ星4つ。 何で遡るんだろうと思ったら、文箱を開けて上から順、ってことなのか。 ----------------------------...
どうしようもなく胃にもたれた。 好きだと言う人には申し訳ないけど 不必要に残酷な描写が多くて、いろんな意味で病んでる人が多すぎ。 「睡蓮」のみ星4つ。 何で遡るんだろうと思ったら、文箱を開けて上から順、ってことなのか。 -------------------------------- 図書館。 何となくタイトルに惹かれた。 昔このひとの書いた少女小説を読んだような気がする。(09.03.14)
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「水葬楽」「オムレツ少年の儀式」「睡蓮」が好きです。 戦争・紛争についての記述がどの短編にも含まれているのが気になりました。
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図書館で借りたもの。 タイトルセンスに、脱帽。素敵過ぎました。内容は少し私には難しすぎたような気がするのですが、面白かったです。何より途中で投げ出そうとは一回も思わなかった、時間がある時にもう少し他の本も読んでみたいぐらいです。「睡蓮」が、好きです。
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