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亀裂 の商品レビュー

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2014/01/30

老朽化したマンションに建替計画が持ち上がる。法律上、マンションの建替には全住民の同意が必要であり、住民たちの様々な都合が錯綜し、推進派と反対派の冷戦も起こる。 マンションの老朽化という社会問題を経済小説家、江波戸哲夫が斬ってくれるのだろうと期待して読んだんだけど、マンション住民...

老朽化したマンションに建替計画が持ち上がる。法律上、マンションの建替には全住民の同意が必要であり、住民たちの様々な都合が錯綜し、推進派と反対派の冷戦も起こる。 マンションの老朽化という社会問題を経済小説家、江波戸哲夫が斬ってくれるのだろうと期待して読んだんだけど、マンション住民たちの心情話に落ち着いてしまっているのが残念。ラストの中途半端な投げやり感に絶句。

Posted byブクログ

2009/10/04

この小説に登場するマンションは築20年。 住んでいる人たちも、所帯持ちはいるは、独身はいるは、老人はいるは・・様々。 そして生活騒音、ペット、駐車場不足・・住民同士のトラブルも日常の中で建て替えの問題が起こる。 一戸建てでもマンションでも、住宅に永久に住むためには、修繕...

この小説に登場するマンションは築20年。 住んでいる人たちも、所帯持ちはいるは、独身はいるは、老人はいるは・・様々。 そして生活騒音、ペット、駐車場不足・・住民同士のトラブルも日常の中で建て替えの問題が起こる。 一戸建てでもマンションでも、住宅に永久に住むためには、修繕が必要となる。 ましてや価値観の異なる住民の住むマンションで、全員の納得がいく建て替えなんてできるのか? もしも自分が住民を説得する住宅会社の立場、もしくはマンションの理事会の代表だったら・・そう想像するだけで何とも嫌な気持ちになる。 この小説は、もう10年も前・・97年に発刊されている。 しかし現在でもマンション問題は社会問題として取り上げられることが多いため、書店でも山積みになっていた。 頻発する大型地震、耐震強度の偽装問題・・この小説で描かれていることはフィクションなのか? ひょっとしたら、日本のあちこちで起こっている事実(ノンフィクション)とも言えるかもしれない。

Posted byブクログ