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アイルランドの薔薇 の商品レビュー

3.8

94件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/03/05

この人の長編第1作。 お行儀のよい推理小説という感じがするが、まあまあ良いのではないでしょうか。 外部犯行を否定したり、テロリストに武力を使わせなかったりして、”本格推理小説”の舞台を整えているのだが、この舞台を整えるためのストーリーの展開のさせ方が下手だが。。。

Posted byブクログ

2012/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石持氏の処女作です、北アイルランドを舞台にしてのクローズドサークルものです。北アイルランドを巡る問題については高村薫氏の『リヴィエラを撃て』の記述や、なんといっても『ゴルゴ13』シリーズを読んでますので予備知識はそれなりにありました。(世界各地の政治、経済、民族、宗教等々の問題についてゴルゴ13ほどわかりやすく描かれている書物はないと思います。高校生は在学中に全編読破すべきと思います、さすれば少しは日本を世界的見地から俯瞰できる、国際社会に対応できる人物に近づくんじゃないかな?教科書問題とかニュース見るたびに思うことです。) 政治的背景のある地域を舞台にしてますが、本筋とはあまり関係ないので純粋に作中の伏線、ヒントから真相を推理できる仕立てになっており本格ミステリの名にふさわしい作品でした。探偵役である唯一の日本人フジはなかなかの好人物に描かれていて(謎めいた部分の記述があり秘密の香り漂ってました)再登場するのかな?と思いましたがなさそうですね。

Posted byブクログ

2012/02/18

アイルランドは好きな国なので興味深く読んだ。 湖近くのB&B(簡易旅館)でテロ組織の一員が殺される。 密室ものというか、クローズド・サークルといわれる 限定した空間の中での犯人さがし。 結末でいろいろなことが明らかになってスッキリ! 後日談も充実していてにっこり(^^...

アイルランドは好きな国なので興味深く読んだ。 湖近くのB&B(簡易旅館)でテロ組織の一員が殺される。 密室ものというか、クローズド・サークルといわれる 限定した空間の中での犯人さがし。 結末でいろいろなことが明らかになってスッキリ! 後日談も充実していてにっこり(^^) アイルランドに思い入れのない人でも楽しめます。

Posted byブクログ

2012/01/12

「アイルランドの薔薇」は最近じわりと(自分の中で)ブームが来ている石持浅海さんの長編デビュー作になります。でも、本当にこれがデビュー作かと思うくらい完成度が高いです。 アイルランドの薔薇の舞台は、アイルランドの湖のほとりにある一軒のロッジ。 そこに南北アイルランド統一を謳う武装...

「アイルランドの薔薇」は最近じわりと(自分の中で)ブームが来ている石持浅海さんの長編デビュー作になります。でも、本当にこれがデビュー作かと思うくらい完成度が高いです。 アイルランドの薔薇の舞台は、アイルランドの湖のほとりにある一軒のロッジ。 そこに南北アイルランド統一を謳う武装勢力NCFのメンバーとNCFが雇った殺し屋『ブッシュミルズ』、探偵役となる日本人科学者(フジ)など、宿泊客が8人が泊まります。 最初は意気投合する8人ですが、翌朝になるとNCFの副議長が明らかな他殺体となって発見されるところから物語は急展開していきます。NCFの副議長を殺したのは誰なのか、そしてその目的は? 他からの侵入者も外に出ていった人間もいない「クローズド・サークル(嵐の山荘)」となったロッジの中で、日本人科学者(フジ)を中心に犯人探しが始まります。 密室や殺人に関してのトリックにはそれほどウエイトを置いておらず、どちらかというと叙述的トリックが中心の作品でしたが、人物描写、心理描写がくどくもなく的確に描かれているため、グッと引きこまれていきます。 背景となる南北アイルランド問題の説明は丁寧にされていましたが、万能過ぎるフジの活躍や、登場人物の大半が身分を詐称しているため、名前が複雑になっているところなどは少し引っかかりますけど、飛躍し過ぎではないため作品を損なうほどではないと思います。 本格ミステリーで、叙述的トリックが好きな人は是非手にとって欲しい作品です。

Posted byブクログ

2011/12/24

石持さんをチェックしようというきっかけになった本。処女長編ということですが、完成度が高いです。硬派な感じのミステリ。クローズドサークルもの。おすすめ。

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2011/11/28

石持浅海ってほかになに読んだんだっけ?でも確か面白かったからこれも買ったんだよなぁ。文化や国民性が土台にある本が好きです。だからこれも面白かったです。

Posted byブクログ

2022/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こういう感じの推理小説はおもしろい♪ 犯人を捜すところにどんでん返しを持ってくるのではなく 少しそれた所に仕掛けを持ってくる手法は犯人が特定されても 驚きがあります。 この小説はアイルランドを舞台にしたもので登場人物が1人だけ 日本人で残りは外国人なんで名前を覚えるのが大変でしたが 読みやすいです。 この作家さんの「月の扉」を読んで次を読む気になれなかったんだが これが評判良かったので読んでみたら評判通りおもしろく 次も読んでみる気になった♪

Posted byブクログ

2011/10/29

処女長編とは思えない達者さ。 登場人物と状況の意外性もありますし、犯罪解決の処理、後日談と、最後の最後まで愉しんで読めました。 殺し屋が紛れ込んでいるくだりは必要だったかなぁと思いますが、それこそ処女長編でがんばっちゃった感じでしょうね。 比較的甘めな結末には賛否有りそうですが、...

処女長編とは思えない達者さ。 登場人物と状況の意外性もありますし、犯罪解決の処理、後日談と、最後の最後まで愉しんで読めました。 殺し屋が紛れ込んでいるくだりは必要だったかなぁと思いますが、それこそ処女長編でがんばっちゃった感じでしょうね。 比較的甘めな結末には賛否有りそうですが、これはこれで。

Posted byブクログ

2011/09/14

アイルランドの歴史は全然知らなかったけど 割と丁寧に説明もされてるので、その国の歴史を知らなくても楽しめる。 犯人もやられたって感じだった。 ラストも良かった

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2011/06/09

アイルランドの湖畔にある宿で宿泊客が殺された。 殺された男は北アイルランドの武装組織NCFの幹部で 数日のうちにも身内の依頼で殺し屋によって 秘密裏に闇に葬られるはずだった男だった。 状況を考えると内部犯なのは間違いない―。 手の届くところで監視していた人物が 予定と違う形で殺...

アイルランドの湖畔にある宿で宿泊客が殺された。 殺された男は北アイルランドの武装組織NCFの幹部で 数日のうちにも身内の依頼で殺し屋によって 秘密裏に闇に葬られるはずだった男だった。 状況を考えると内部犯なのは間違いない―。 手の届くところで監視していた人物が 予定と違う形で殺されるという失態を演じた NCFのトムは自らの手で犯人を捕らえることを誓う。 南北アイルランドの政治的問題も絡み、混迷を極めるなか 早いうちからこの宿や宿泊客に違和感を感じていた 日本人科学者のフジが犯人捜しに挑む。 トムとフジ、先に《犯人の真意》に気付いたのはどちらか。 海外が舞台、出てくる人物がほぼ外国人という小説を 普段あまり読まないので新鮮でしたわ〜。 トムとジェリーってw 仲良くケンカしなww 日本の世界地図って変なんだね〜。 そりゃそうか、考えたこともなかったw 石持さんのミステリはやっぱり動機が他とはひと味違うよね。 なんか規模がデカイというか思想的というか何というか。

Posted byブクログ