詩を朗読してみよう の商品レビュー

松丸春生(著者),井上ひいろ

2016/05/16

詩のチョイスが良い。選び方が良いだけじゃなく、詩の背景に何があるのか、どんな点に注目したり、注意しながら読めばいいのかのヒントがあちこちに散りばめられていて、朗読の垣根が少し下がった。

苦手だった雨ニモ負ケズも、死を覚悟した大病から少し回復した時に、力の入らない手で手帳に書き殴られた詩だと知って、見方が大分変わった。

心を理解して読む。誰の心を詠んでいる？状況は？ひとりで？だれかと？うたわれている情景を感じながら読み上げる。

2011/08/02

物語の朗読も、難しいのだが

ある程度の長さで、内容や展開がハッキリしていれば

予測して読み方に変化を付けたり出来る。

その点、詩の朗読って難しいって思った。

確かに、物語と同様に、詩の中にもメリハリがあるし

作者の強調したい部分もあるだろう。

だけど、詩の独特の容（カタチ）が、時に自分のやろうしてる変化を嫌がっているかのように思うんだ。

あの独特なリズムだったりを上手に朗読できれば
それは、もう凄いと思う。

この本には、そういった読み方のポイントが書いてあるので
参考になると思う。