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シェークスピアは誰ですか? の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/06/06

★図書館だよりNo.78  「読書への羅針盤」 紀ノ定保礼先生(情報デザイン学科)紹介図書 ➣記事を読む https://www.sist.ac.jp/about/facility/lib/letter.html#078 【所在・貸出状況を見る】https://sistlb....

★図書館だよりNo.78  「読書への羅針盤」 紀ノ定保礼先生(情報デザイン学科)紹介図書 ➣記事を読む https://www.sist.ac.jp/about/facility/lib/letter.html#078 【所在・貸出状況を見る】https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/57297

Posted byブクログ

2011/07/31

非常におもしろい分野。 計量文献学という学問を知らなかったので良い勉強になった。 しかし、恣意的というか、そもそも何を基準とするかに、個別的、手作業的な判断が用いられる点はどういう扱いなんだろう。 いまだ発展段階だからこれからそこが変わっていくのか、それともやはりその点はいかん...

非常におもしろい分野。 計量文献学という学問を知らなかったので良い勉強になった。 しかし、恣意的というか、そもそも何を基準とするかに、個別的、手作業的な判断が用いられる点はどういう扱いなんだろう。 いまだ発展段階だからこれからそこが変わっていくのか、それともやはりその点はいかんともしがたいのであくまで道具としての使い方となるのか。 でも、ま、統計学自体そーゆーもんっちゃそーゆーもんか。 ただ、こーゆーアプローチは非常におもしろいと思う。 感覚的な感想が学問としてまかり通る文学なんかは特に。

Posted byブクログ

2011/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 古くから文学作品などの著者をめぐる謎は尽きないが、文章の数量的な分析から著者を割り出すことに画期的な成果を上げているのが、近年の計量文献学である。 『新約聖書』のパウロの書簡は本当にパウロが書いたのか。 シェークスピアの正体は? 『源氏物語』の「宇治十帖」の作者は紫式部ではなかった? プラトンの書簡や『紅楼夢』、『静かなドン』をめぐる疑惑、川端康成の文体の変化、パトリシア・ハースト誘拐事件から「かい人21面相」に至るまで、本書は「文章の指紋」を検証する計量分析の手法で様々な謎をあばく。 [ 目次 ] 1 かい人21面相の脅迫状と文体分析 2 筆跡鑑定にかわる「文章の指紋」 3 文学作品と哲学書の著者を推定する 4 聖書と宗教書の著者を推定する 5 政治や犯罪の文献をめぐって 6 日本古典の謎をめぐって 7 文体の変化とこころの変化 8 日本語の計量分析の課題と限界 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/08/27

本を統計的に読む方法。 著作の真偽を解明する方法のひとつとして、計量文献学という分野があることは以前から知っていましたが、その内容を簡単に紹介したのがこの本です。 統計的な手法を使って文献の著者を割り出す方法で、要は単語の出現頻度や長さ、使われ方、文体の特徴を捉え、未知の文献など...

本を統計的に読む方法。 著作の真偽を解明する方法のひとつとして、計量文献学という分野があることは以前から知っていましたが、その内容を簡単に紹介したのがこの本です。 統計的な手法を使って文献の著者を割り出す方法で、要は単語の出現頻度や長さ、使われ方、文体の特徴を捉え、未知の文献などが誰のものかを特定したり、真偽の鑑定に使います。事例として、文学作品や哲学書の著者の推定、聖書や宗教書の著者の推定、政治や犯罪の文献、日本の古典の謎などの実例を示して判りやすく紹介しています。 本の中身を数字で把握するという試みですが、やっぱり本は数字で把握するより、内容で把握したいですね。 誰が書いたとしても、内容が良いものは良いです。

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2010/05/14

考え方も題材も面白く、著者もこの分野の不完全さをわかった上で謙虚な姿勢を通しているので、個々の研究には違和感を感じながらも楽しく読める。 統計的手法、誤差検定も行っているのにどうしてしっくりこないのか。 後書きで「円柱の切り口」に例えているが、そういった意味で、誤差というよりは感...

考え方も題材も面白く、著者もこの分野の不完全さをわかった上で謙虚な姿勢を通しているので、個々の研究には違和感を感じながらも楽しく読める。 統計的手法、誤差検定も行っているのにどうしてしっくりこないのか。 後書きで「円柱の切り口」に例えているが、そういった意味で、誤差というよりは感度分析のようなものが不足しているのだろう。 鳥と豚の写真を比較して「違う」とは言えるが、ハトとカラスでは「同じ」と言ってしまったり、ハトの前からの写真と後ろからの写真で「違う」と言ってしまったり、そんな感じか。 個々の研究で手法が違うのも、技術的な問題なのだろうが、欲しい結論を得たいがために「火星に運河が見えてしまった」心理のようにも思える。 もう少し研究が進んで、統一的な手法が出来ると説得力が増すかもしれない。

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2010/03/15

これ個人的にはすごく面白かったのですが、知人に薦めてもなかなか 関心をもってもらえないことが多い本のひとつです^^; 計量文献学は文章の数量的な分析から、著者を割り出すのに画期的な成果をあげています。 ネット上に膨大な文字が氾濫している昨今、こういう分析技術は今後どんどん発展し...

これ個人的にはすごく面白かったのですが、知人に薦めてもなかなか 関心をもってもらえないことが多い本のひとつです^^; 計量文献学は文章の数量的な分析から、著者を割り出すのに画期的な成果をあげています。 ネット上に膨大な文字が氾濫している昨今、こういう分析技術は今後どんどん発展していく分野だと思う。 さて、この本ではシェークスピアは誰か?静かなドンは盗作か?源氏物語の計量分析 など文学ネタが多いですが、 なかにはグリコ・森永事件のかい人21面相の脅迫文の文体分析なんかも取り上げられています。 文体分析すると書き手は2人?の線が浮かんでくるようですが、面白いことに 作家の内田康夫氏や新聞記者も勘で「著者は2人」と感じていたとか。 人間の持つ直感、と科学分析した結果が一致していたのがすごく興味深くて興奮しました^^

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2009/10/04

特定単語の使用頻度、文の長さ、句読点の使用頻度や使用位置など文章の様々な要素について統計分析を行い、文章の同定を行っていく計量文献学についての紹介本。一般向け概説書としては今ひとつの出来。事例の羅列で散漫。統計的な説明も一般向けに簡略化したつもりだろうが、それでもやたらと数字の羅...

特定単語の使用頻度、文の長さ、句読点の使用頻度や使用位置など文章の様々な要素について統計分析を行い、文章の同定を行っていく計量文献学についての紹介本。一般向け概説書としては今ひとつの出来。事例の羅列で散漫。統計的な説明も一般向けに簡略化したつもりだろうが、それでもやたらと数字の羅列が多く不親切。謎解きが主眼ではなく、計量文献学の紹介が目的であることは理解するが、そうであれば少なくともメソドロジーの体系的説明を入れた方が絶対によい。

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