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震災列島 の商品レビュー

3.1

16件のお客様レビュー

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2019/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年の本だけど、巨大地震で原発がメルトダウンするというのは、まるで2011年の東日本大震災のお話のよう。 この本の地震は東海地震と東南海地震の連続地震で、メルトダウンするのは御前崎の浜岡原発だけどね。 日本の政治システムの批判が主題で、そのことに紙面の多くが割かれているので、政治家だけでなく高学歴者を批判するメディア戦略に自分のやっかみ心を正当化してもらっている国民にも痛いお話。 日本は高学歴の政治家が少なくて、本当に優秀な人材は国家公務員上級職などで実務を支えている不思議な国なので…。 江戸時代のダメ藩主を支える優秀なお役人と同じ構図。 前作の『死都日本』よりは「物語」が多めに描かれていたけれど、政治家や警察と結託した悪いヤクザに娘さんをボロボロにされたおじさん主人公とその父親、殺された娘さんの彼氏のテンションが微妙に冷静過ぎるのが少し気になりました。 特に彼氏さん。 クールさが求められる警察官とは言え、結婚直前の彼女があんな殺され方(自殺だけど…)をしているのに感情が見えなさ過ぎだし、作者さんは性暴力で女性がどれだけ傷つくかがイマイチわかっていないのかな…と違和感でした。

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2016/01/03

タイトルから、デビュー作「死都日本」のような小説を期待して手にとったんだが、、、 はっきり言って、けったくそ悪い本だった。 "震災列島"なんてタイトル、付けるんじゃねー! ぜんぜん震災列島じゃないじゃん! ヤクザとの抗争物語やん。 もう一度言う。 地震の描写以...

タイトルから、デビュー作「死都日本」のような小説を期待して手にとったんだが、、、 はっきり言って、けったくそ悪い本だった。 "震災列島"なんてタイトル、付けるんじゃねー! ぜんぜん震災列島じゃないじゃん! ヤクザとの抗争物語やん。 もう一度言う。 地震の描写以外は、ただのヤクザとの抗争物語! 読むんじゃなかった!

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2015/09/13

火山関係の本を読んでいると、「もし大噴火が起きたとき、どのようなことが起こるのか。それを見事に描いたのが石黒氏の『死都日本』」と書かれていた。 早速図書館に行ったけれど、見つからず、この本を読みました。 この本は東海地震と東南海地震の話し。 地震に少し詳しくなれた気がします。

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2012/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東海地震+西南海地震(?)が連続して起きるっていう近未来小説みたいな部分と自分の娘が殺されその復讐に萌える親子の部分が同時進行して、なかなか面白かった。 地学用語は難しかったけど。 日本に原発は合わないな。

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2011/12/18

やくざものなのか震災ものなのかどっちつかず感がいなめない。 婦女暴行のくだり、不快。 でも何より思ったのが、311は予想できたんじゃないかということ。 舞台が若干異なるだけで、だいたいが同じようなことばかり描かれている。 メルトダウン、液状化、津波etc・・・ 自然災害を防...

やくざものなのか震災ものなのかどっちつかず感がいなめない。 婦女暴行のくだり、不快。 でも何より思ったのが、311は予想できたんじゃないかということ。 舞台が若干異なるだけで、だいたいが同じようなことばかり描かれている。 メルトダウン、液状化、津波etc・・・ 自然災害を防ぐことはできなくても、対策はとれたはず。 危機管理の問題? みんな利己的すぎる。 資本主義ってそんなに素晴らしいの? 豊かになることが必ずしも幸せにつながるわけじゃない。 なんだかなー

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2011/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東海地震、東南海地震を想定した話。 以前に読んだことがある気がするのだが、全体的にぼんやりとした記憶しかなかった。3月11日のあと、この小説を開いてみれば、この人には全部わかっていたのかと思うほど、今年聞きなれてしまった単語ばかりが並ぶ。地震、津波、液状化、原発。著者に言わせれば、予知でもなんでもなく、今年起きたことは必ずいつか起こることで、起こるべくして起こったことなんだろう。でも、以前の私には現実感をもって受け止められず、記憶にもあまり残らなかったのだろう。 娘をめぐる悲惨な描写が度が過ぎて、コミカル(を目指していたんだよね?)な復讐劇とテンポが合わず小説としての面白さはいまいちであるし、そのあまりにも大きな力にびびりながらも興味を持たせてくれる自然災害の描写は圧倒的に「死都日本」のほうが上だけれど、大震災を経験し、この先もいつかはまた大きな地震が起こることが間違いない日本に住む限り、読んで損はないと思う。

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2011/10/17

著者第二作目。またしても大作。 本作は、東海~東南海~南海地震とそれによって引き起こされる津波を題材にしています。 3・11後の被災地の惨状を見ると、東海~東南海~南海地震を本当に警戒しているのか?と疑いたくなるような現実の防災体制です。 事実は小説より奇なりというたとえもあり...

著者第二作目。またしても大作。 本作は、東海~東南海~南海地震とそれによって引き起こされる津波を題材にしています。 3・11後の被災地の惨状を見ると、東海~東南海~南海地震を本当に警戒しているのか?と疑いたくなるような現実の防災体制です。 事実は小説より奇なりというたとえもありますが、小説の方が現実に近いのではないかと思いたくなります。

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2011/04/20

これはパニック小説でも復讐ものでもない。震災に対する、日本の政治に対する一種の啓蒙小説だ。そのままでは書籍という形にしづらいので、敢えてヤクザと一般家庭の抗争を主軸にしたものだと私は思う。そもそも医師であるはずの作者は普通の人よりは自然科学には当然詳しいとは思うが、前作と併せ、火...

これはパニック小説でも復讐ものでもない。震災に対する、日本の政治に対する一種の啓蒙小説だ。そのままでは書籍という形にしづらいので、敢えてヤクザと一般家庭の抗争を主軸にしたものだと私は思う。そもそも医師であるはずの作者は普通の人よりは自然科学には当然詳しいとは思うが、前作と併せ、火山・地震に対する知識には本当に舌を巻く。書籍はあくまでフィクションなので内容を鵜呑みにはできないし、引用する各個人で検証する必要があると思うが…それにしても現状の日本を鑑みてこれ程恐ろしいリアリズムに満ちた小説があるだろうか。必読

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2011/04/20

東海・東南海・南海地震、浜岡原発事故を想定した、名古屋を舞台にした小説。 東日本大震災、福島原発事故の前なら読む気にならなかった、東海地震を他人事と考えていたのだろうか…

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2010/02/02

前作の「死都日本」がかなりインパクトが強かったので、 今回の作品は若干の物足りなさも感じます。 ただ、かなりリアルに描かれているので防災グッツを 買いに走りたくなる。 あー災害怖ーい。 ホントに日本は大丈夫!?

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