起死回生の日本史 の商品レビュー
気持ちが落ちこんでい…
気持ちが落ちこんでいるときなど歴史の事実から学んで勇気をもらえる一冊。
文庫OFF
歴史学者に日本史上、最大の民族的危機とはと問えば、明治維新、日露戦争、終戦直後を抑えて「二度のモンゴル軍襲来」が1位になったらしい。その時の、日本側の責任者は北条時宗。次から次へと来るモンゴルの使者を問答無用に首をはねた。曰く「隷属か、しからば戦うのみ」と毅然と対処。モンゴルから...
歴史学者に日本史上、最大の民族的危機とはと問えば、明治維新、日露戦争、終戦直後を抑えて「二度のモンゴル軍襲来」が1位になったらしい。その時の、日本側の責任者は北条時宗。次から次へと来るモンゴルの使者を問答無用に首をはねた。曰く「隷属か、しからば戦うのみ」と毅然と対処。モンゴルからの2度にわたる大軍は「神風」によって救われたが、歴史に「もし」はご法度だが、軟弱な指導者だったなら、今の日本人とは違った民族になっていた可能性が高い。 ・忠義の武士の鏡といえば、立花宗茂。敵将からも一目置かれた生きざまは清々しい。 ・反対に、大将に逆らって己の義を通したのが、松野主馬。そして、大将の小早川秀秋、敵軍の徳川家康のどちらからもお咎めを受けず、その後も武士として名君に仕えた奇跡の武将である。 ・10年間に及ぶ冤罪の幽閉にも屈せず、最後は「日本陸軍の祖」と称賛された高島秋帆、彼が西洋の砲術演習をした場所が現在の「高島平」である。 ・約2年半の間に、辺鄙な私塾から幕末に活躍した多くの俊才を育てた吉田松陰、彼のはじめての伝記は、あの「宝島」を書いたスティーブンソンだった。 あと、官軍を震えあがらせた烏組のリーダー、細田十太夫直英など日本史上「逆境に負けなかった男たち」を50話拾い上げた歴史人物発掘会編集による本書は、面白話満載です。
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