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最終退行 の商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

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2022/06/11

胸が悪くなるような銀行の内情と腐敗を描きつつ、そこに残る僅かな矜持が立ち向かうという構図。序盤に物足りなさを感じたものの、後半は楽しめました。

Posted byブクログ

2020/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20年近く前のブラックな銀行、ブラックな池井戸さんのストーリー展開。 様々な思惑と欲が繋がって、最後は爽やかではないけど、ハッピーエンド?な感じだったので、スッキリした。

Posted byブクログ

2018/11/15

銀行の腐敗に立ち向かう銀行マンの物語。 序章 第一章 傾斜 第二章 旋回 第三章 退職 第四章 乱数 第五章 貸し剥がし 第六章 出向辞令 第七章 裏帳簿 最終章 最終退行 組織に忠実であった東京第一銀行羽田支店副支店長・蓮沼鶏二は、組織に反旗を翻した部下...

銀行の腐敗に立ち向かう銀行マンの物語。 序章 第一章 傾斜 第二章 旋回 第三章 退職 第四章 乱数 第五章 貸し剥がし 第六章 出向辞令 第七章 裏帳簿 最終章 最終退行 組織に忠実であった東京第一銀行羽田支店副支店長・蓮沼鶏二は、組織に反旗を翻した部下の退職や、支店長の執拗ないびりをきっかけに銀行マンとしての人生に疑問を呈していく。 不透明な金の流れを調査していくうちに、バブル期に過剰な投資をし、不良債権を生み出してもまだ私利私欲を肥やそうとする会長・久遠の陰謀の影を認めた蓮沼。 同時に終戦間際に埋蔵されたといわれるM資金をタネに、久遠に詐欺を働きかける退職した銀行マンと怪しい海洋開発会社。 それを逆手にとろうとする久遠。 腐敗した銀行はつぶれてしまうのか!? レビューで表しにくいほど話が複雑で、前半は少々疲れましたが、最後は正義を信じている自分がいました。

Posted byブクログ

2018/10/20

銀行は人事で行員を支配している。企業には、晴れている時に傘をさし、雨が降れば傘を取る。ずっと支店勤務をしてきた行員が、義憤にかられ、私利私欲に取り付かれたエリート頭取に挑戦する。このパターンは池井戸潤に多いな。

Posted byブクログ

2016/01/10

池井戸潤の初期の頃の作品で、銀行を舞台にした王道の金融ミステリー。池井戸潤お得意の勧善懲悪を基本としたストーリーではあるが、主人公が完全に善ではなく、不倫もし、迷いのある等身大の人物として描かれている。支店長や人事部の横暴の描写は、流石に本当の銀行はここまで酷くないだろうと思うほ...

池井戸潤の初期の頃の作品で、銀行を舞台にした王道の金融ミステリー。池井戸潤お得意の勧善懲悪を基本としたストーリーではあるが、主人公が完全に善ではなく、不倫もし、迷いのある等身大の人物として描かれている。支店長や人事部の横暴の描写は、流石に本当の銀行はここまで酷くないだろうと思うほど非人道的で、読んでいてムカムカしたが、最後はスッキリできた。ただ、登場人物の掘り下げが不十分など、後年の池井戸作品に比べると、ちょっと盛り上がりに欠ける気がするのは否めない。

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2015/12/31

勧善懲悪ストーリーで最後は正義が勝つ。実社会もこうあって欲しいと思う。蓮沼副支店長、最高!半沢直樹シリーズに近い内容だった。2015年ラストに読んだ本。

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2015/07/25

著者得意の銀行ものでそこにM資金が絡んでくるという物語、半沢直樹のようにアップダウンが激しく、やられたらやり返すものではなく、当初はヤラレっぱなしでイライラさせられる。結局正義は勝つ式で終局するのだが、公的資金をつぎ込まれながら反省しない銀行の姿を批判した物語になっている。銀行員...

著者得意の銀行ものでそこにM資金が絡んでくるという物語、半沢直樹のようにアップダウンが激しく、やられたらやり返すものではなく、当初はヤラレっぱなしでイライラさせられる。結局正義は勝つ式で終局するのだが、公的資金をつぎ込まれながら反省しない銀行の姿を批判した物語になっている。銀行員は悪人だらけということか?著者の小説が有名になってから銀行を就職希望する学生は減ったんじゃないだろうか。

Posted byブクログ

2014/03/18

銀行に真面目に務めるも、その組織の理不尽さに、トップの不正を暴く行員の物語。 癒着した会社への債権放棄、付き合いの長い会社への貸し剥し・・・。それをやらねばならない現場の行員の苦悩が生々しく描かれる。 しかし、終戦間近に軍が隠したとされるM資金にまつわる詐欺と、女子行員との不倫こ...

銀行に真面目に務めるも、その組織の理不尽さに、トップの不正を暴く行員の物語。 癒着した会社への債権放棄、付き合いの長い会社への貸し剥し・・・。それをやらねばならない現場の行員の苦悩が生々しく描かれる。 しかし、終戦間近に軍が隠したとされるM資金にまつわる詐欺と、女子行員との不倫この3つの筋をつけてしまった為に、ストーリーが少し緩慢な印象を持ってしまった感もある。

Posted byブクログ

2013/12/21

サラリーマンの妄想話。終盤の交通事故からは、都合も良いし転回も早い。前半が丁寧だった分だけ残念でした。

Posted byブクログ

2013/07/20

一旦開き直った人間の言動には、見ているこちらをスカッとさせてくれるものがある。こんな風には言えないなぁ、でも言えたらすっきりするんだろうなぁって。

Posted byブクログ