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異形の将軍(上) の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2010/09/30

角栄…油っこいなあ! 善も悪も全て飲み込んでブルドーザーのように突き進んでゆくバイタリティは異常なほど。戦後・高度経済成長期、この時代に必要とされた人物だったのでしょう。

Posted byブクログ

2011/10/31

16年前の1993年12月16日に悪徳政治家:田中角栄は75歳で没。 まったく正反対に、高学歴ではない人が首相にまでのし上がった、そのサクセスストーリーをクローズアップして傑出した人物だったという評価もありますが、少し冷静に考えてみると、利権政治や派閥政治を強引に強力に推し進め...

16年前の1993年12月16日に悪徳政治家:田中角栄は75歳で没。 まったく正反対に、高学歴ではない人が首相にまでのし上がった、そのサクセスストーリーをクローズアップして傑出した人物だったという評価もありますが、少し冷静に考えてみると、利権政治や派閥政治を強引に強力に推し進めたり、環境・人間性破壊をあたかも進歩や美徳のようにして日本を壊滅状態にした張本人であったのですが。 その著書『日本列島改造論』(1972年)を、科学的合理主義としての未来学と同列に捉えた信じられない時代があったとしても、薔薇色の快適未来社会を描いて国民を騙して、モータリーゼーションや工業化を金科玉条のごとく推進して地方の過疎化・植民地化をよけいに早め、金権政治を当たり前にやり、成功して金儲けすることが善で正しいという風な、今にいたる金銭至上主義というか拝金主義の価値観をはびこらせたとんでもない犯罪的な極悪人です。 ただ恐ろしいのは、彼が際立った真正の悪党かというと、そうではなく、根はどこにでもいるそこいら辺の人情深いおっちゃんで、だからつまり私たちも、うかうかして欲望のままに権力志向丸出しで強欲に生きていると、いつ彼の二の舞になるか解らないところに、この狂信的情熱の怖さがあります。 彼を反面教師として、自らの戒めとして読み取る行為が必要だと思います。 この感想へのコメント 1.サラミ御殿あるじ (2009/12/21) これほど功より罪のほうが大きかったことが知れ渡っているのに未だに偉大な政治家と思っている(主に)男性が多いのが不思議です。 ワタクシ上巻のみで挫折し。 ゴシップ寄りの『決定版私の田中角栄日記』佐藤昭子著に逃げてしまいました。 2.薔薇★魑魅魍魎 (2009/12/23) まぁ、このぅ、なんといいましょうか、日本人は立身出世譚が大好きな民族でありましてぇ、世間を騒がした悪い奴でも、貧乏からのし上がって首相にまでなった男を、お涙ちょうだい式に苦労したんだ角栄さんみたいに褒め称えるという卑しき美風が現存するんですわ、情けないことに。 そして、その薫陶を受けた小沢一郎が、命日に必ず墓参するという風に、まだまだ継続する忌まわしき悪の伝家の宝刀であるのです。

Posted byブクログ

2009/10/04

立花隆も評価を変える政治家。まさに毀誉褒貶。終戦を知る角栄は韓国での工事を受注。韓国に手付き金を取りに行き、それが将来の金脈につながる。米国支配の石油市場に新たなルートを求めたことで、潰される。勉強会の開催で派閥を壊され、その後、20日連続でボトルをあけ倒れた。娘の教育と 家庭内...

立花隆も評価を変える政治家。まさに毀誉褒貶。終戦を知る角栄は韓国での工事を受注。韓国に手付き金を取りに行き、それが将来の金脈につながる。米国支配の石油市場に新たなルートを求めたことで、潰される。勉強会の開催で派閥を壊され、その後、20日連続でボトルをあけ倒れた。娘の教育と 家庭内のゴタゴタ。当時の政治化が豪傑ぞろいの中、角栄は二人の愛人の存在を隠し続けられず。 TV化を真紀子に断られた作品

Posted byブクログ