桜行道 の商品レビュー

佐島ユウヤ(著者)

桜の枝で作られた筆に…

[文庫ＯＦＦ]

桜の枝で作られた筆によって絵を描き、妖を封じ込めることができる青年・籐也は、旅先で不思議な天狗の周平と出会った。それぞれの願いを胸に抱え、二人は周平の故郷を目指す。散る桜を眺めているうちに失ってしまったものが、あまりにも切ないです。不思議で、心あたたまるロードノベル。

短編がいくつか連なっ…

[文庫ＯＦＦ]

短編がいくつか連なって一冊となっている作品です。全体的に静かな淡々とした描写が私は心地よかったです。天狗と時の止まってしまった青年のあてのない度ー。桜の咲き乱れる桃源郷に偶然、足を踏み入れてしまった事によって、さすらい、流れ続ける事を宿命づけられてしまった青年。文章の描き方が京極夏彦をもっと薄～くしたような雰囲気の作品です。ですので、ライトノベルというよりもっと落ち着いた文芸的位置付けとしてとらえられるかも…。ただ、人によっては味気ないととれるかも知れません。

天狗と時間に置き去ら…

[文庫ＯＦＦ]

天狗と時間に置き去られた青年のほんわかロードストーリー。今市子先生の世界のようなやさしい妖たちとの話が読めます。一冊完結がおしい。

天狗と時間に置き去ら…

[文庫ＯＦＦ]

天狗と時間に置き去られた青年のほんわかロードストーリー。今市子先生の世界のようなやさしい妖たちとの話が読めます。一冊完結がおしい。

2009/10/04

「狭霧のハマる人はマイナー」を体言してくださりやがった作者様。
寡作なんですよう新作を切にお待ちしております……。

2009/10/04

妖の姿を見ることができる藤也は、旅先で不思議な天狗、周平に出会う。花散る一瞬、百年の孤独。届かなかった想い、やり遂げられなければならない理。それぞれの闇を抱えて、二人は周平の故郷を目指す。奇怪なできごとに運ばれながら心を通わせていく、不思議な、心あたたまる道行き。『春陽』でデビューを飾った佐島ユウヤの、満を持した最新作。