君が代が聴きたい の商品レビュー

西山平夫(著者)

2010/05/22

本書は、著者が「Ｆ１グランプリで君が代が聴きたい。聴きながら一緒に、その場で歌いたいのだ」という思いを胸に、2004年のBARホンダと佐藤琢磨の戦いをインタビューを中心に記録したもの。あるヨーロッパ人ジャーナリストは佐藤琢磨を次のように評する。「ここ10年、シューマッハに真に戦いを挑んだのはハッキネンだけだった。他のドライバは誰も本気でシューマッハに挑もうとしていないし、ポジション・チェンジはピットストップでするものだと思っている。（中略）そういう状況の中ひとり琢磨が光っているし、それが世界の舞台での彼の人気の秘密だ。20人の琢磨がいれば、F1はもっともっと面白くなる。」2004年F1GPは久しぶりに刺激的なグランプリでした。そして2005年。本当に君が代が聴けるかも知れません。ホンダが奏でる君が代はもちろんのこと、F1史上初めて日本人ドライバが奏でる君が代が。

2009/10/04

F1ジャーナリストの西山氏が2004年開幕戦オーストラリアGPから日本GP4週間前のイタリアGPまでの佐藤琢磨、ホンダを追い、コメントを述べているエッセイ(ノンフィクションて言うの?)。ついに勝ちを期待できる日本人ドライバーが勝ちを期待できるマシンに乗った今年。残り1戦を残し、今のところ君が代を聞くことは出来ていませんが、一戦一戦、琢磨が成長している様子が分かります。