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兵法秘術一巻書・ほき内伝金烏玉兎集・職人由来書(第3巻) の商品レビュー

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2010/03/06

 気分転換に書棚整理を始めた矢先、つい郷愁(?)に誘われて読み始めたら止まらなくなったwww  この偽書(私は『金烏玉兎集』)を専門とはしていなかったが、限りなく近い辺りを徘徊(!)していた最終学歴時代。懐かしさに涙が出そうになるぜ…。  内容は、要するに「陰陽道の大家・安倍晴...

 気分転換に書棚整理を始めた矢先、つい郷愁(?)に誘われて読み始めたら止まらなくなったwww  この偽書(私は『金烏玉兎集』)を専門とはしていなかったが、限りなく近い辺りを徘徊(!)していた最終学歴時代。懐かしさに涙が出そうになるぜ…。  内容は、要するに「陰陽道の大家・安倍晴明編纂による占い専門書」。実際は晴明没後の成立なので、仮託。3巻は1~2巻の増補だが、4~5巻は明らかに後付けと見られている。  以下、詳細(各巻の概要はwiki先生より抜粋) ■第1巻…牛頭天王の縁起と、様々な方位神とその吉凶を説明 ■第2巻…世界最初の神・盤牛王の縁起と、盤牛王の子らの解説、暦の吉凶を説明 ■第3巻…1・2巻には書かれなかった納音、空亡などが説明 ■第4巻…風水、建築に関する吉凶説を述べる ■第5巻…密教占星術である宿曜占術を述べる  つまり、中国古神道・陰陽道・仏教(文殊信仰)・牛頭(祇園)信仰が入り乱れた、実に節操ない…だが、あらゆる文化を適宜取捨選択して迎合するという日本らしさ全開の作風。お陰で、これを専門にしようと思うと、日本古典だけでなく中国から印度、果ては西欧諸国の文芸にも親しまねばならぬのだから困るwww  しかも、本題に入るまでの「由来」が、「まあ、そんな訳だから気軽に扱うンじゃねえぞ!(脅迫)」と言いたかったのだろうが、現在の感性では「どこぞの昼メロか!」と突っ込みたくなること請け合い。出だしはいいが、後になればなるほど…うん、何だかなぁwww  それにしても「ほき」くらいゲタじゃなくて漢字で出ないものか。  因みに私は、勿論、この手の難読漢字は、かつて死活問題であったために製作して登録済なのだが、一般的な流通は…うん、まあ今後もないよな、きっと。  今にして思えば、この「偽書」を中心に置いて勉学に励めば良かったか、とも思うが…そうなると、ますます先達がいなくて酷い目に遭ったであろうと容易に想像出来るので、まあ進むべくして進んだのが、あの暗黒時代だったという訳か…。南無三(え)

Posted byブクログ