水中都市・デンドロカカリヤ の商品レビュー
壁や砂の女があわなか…
壁や砂の女があわなかった人でも、面白いのでは。
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水の中の都市 この…
水の中の都市 この発想と世界観は 彼独自のものですね。
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元祖SF作家の著者が繰り出すSFストーリー
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ある日突然、自分の部屋が他人に占領されたら…。(『闖入者』) まるでロシアによるウクライナ侵攻を預言したかのような作品ですが… どの作品も不条理な設定で、寓意に満ちています。 読むたびに不思議な世界に連れて行ってくれますが、何かゾワゾワと落ち着かなくなる話ばかりなので通勤途中に...
ある日突然、自分の部屋が他人に占領されたら…。(『闖入者』) まるでロシアによるウクライナ侵攻を預言したかのような作品ですが… どの作品も不条理な設定で、寓意に満ちています。 読むたびに不思議な世界に連れて行ってくれますが、何かゾワゾワと落ち着かなくなる話ばかりなので通勤途中に読むのはおすすめしません。(*´д`*)
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読書会の課題図書。表題作のデンドロカカリヤだけ読む。 ・シュールな不条理小説。時折唐突に読者にタメ口で語りかける文体が特徴的。 ・ほとんどの人は、コモン君に共感も感情移入もできないだろう。彼の思考はあまりに簡略化されている。よく分からない思い込みを勝手に信じ始め、ただひたすらそ...
読書会の課題図書。表題作のデンドロカカリヤだけ読む。 ・シュールな不条理小説。時折唐突に読者にタメ口で語りかける文体が特徴的。 ・ほとんどの人は、コモン君に共感も感情移入もできないだろう。彼の思考はあまりに簡略化されている。よく分からない思い込みを勝手に信じ始め、ただひたすらその思い込みと状況に流されている。意志や信念といったものはまるでない。しかしその名前からして、これは大衆のことを揶揄しているように思われる。 ・Kは、政府の代理のようにも描かれている。が、彼の本性はラストシーンだろう。つまり、コレクターなのだ。自分の所有欲を満たすために執念を燃やしているだけだ。デンドロカカリヤは、ぱっと見の派手さもなく人の目を惹くものは何もないが、実は小笠原諸島の固有種であり珍しい学名を冠するという、かなりマニアックな植物で、それを知るのはK植物園長くらいである。価値が分かる人の下、適切な環境を与えられ居場所を得たコモン君は、(彼としては不服だろうが)彼のポテンシャルを考えればまあハッピーエンドなんだろうね。
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現代の寓話とも言うべき短編集。主人公らは人間から変態したり、そもそも人間ではない存在を描いており、その中に著者のユーモアがふんだんに散りばめられている。不条理な展開に振り回されつつも、その中にある様で存在しない大きなメッセージを感ずるだろう。
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安倍公房2冊同時に買った2冊目 一冊目で合わないかもと思って しばらく読むのを後にしようと思ったけど もしかしたら、、と短編ということで いくつか読んでみた かなり文学的 発想力がすごい 短編だから、なんとか食い下がった感。 同じものを見てても 同じものを見てないような感...
安倍公房2冊同時に買った2冊目 一冊目で合わないかもと思って しばらく読むのを後にしようと思ったけど もしかしたら、、と短編ということで いくつか読んでみた かなり文学的 発想力がすごい 短編だから、なんとか食い下がった感。 同じものを見てても 同じものを見てないような感覚なんじゃないだろうか 興味深く感じるけど 私には、今の私には理解できないところが多かった SFでもなく 小説でもなく これはどういうジャンルになるんでしょう? なんとか文学とか言われるものだろうけど 好みからしたら好みではない でも、どんな本も 読み続けられるには、それだけの価値があるし 読む人が少なくても 文字になれば、誰かと共感できるものと思う だから、 好き嫌いはあるけれど その本の良さを 少しでもわかることのできる 読書家になれればいいなぁと つくづく思いました。 今しばらくは、安倍公房さんからは 距離を置いておこうとおもってますが、、、
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不幸な女よ、親切なおれは、おまえのために、 中央委員会だろうと、臨時総会だろうと、 思いつく限りの会合を思いついてやるつもりさ。
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作品はもちろん、解説も面白かった。 手、デンドロカカリヤ、プルートーのわなが特に好き。詩人の生涯は悲しかった。母親。
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『友達』の原題にもなった『闖入者』が抜けてて素晴らしい。 他収録作はシュールレアリスム寄りだが、安部公房作品では相対的に取っ付きやすい部類かもしれない。
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