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逃亡作法 の商品レビュー

2.9

81件のお客様レビュー

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2022/09/09

うーんこれは、面白かったのかつまんなかったのか。登場人物のセリフや文章はさすが東山彰良クソ面白い。ただ物語としては大して面白い筋書きではないんだよなあ。なんか翻訳の本を読んでるみたいになかなか読み進まなかった。面白いとは思うんだけどなんか乗らなくて。テンポ良く描かれてるのにリズム...

うーんこれは、面白かったのかつまんなかったのか。登場人物のセリフや文章はさすが東山彰良クソ面白い。ただ物語としては大して面白い筋書きではないんだよなあ。なんか翻訳の本を読んでるみたいになかなか読み進まなかった。面白いとは思うんだけどなんか乗らなくて。テンポ良く描かれてるのにリズムに乗れなかった。なにがそうさせるのかよくわからない。ちょっとスタイリッシュにしようと気取りすぎてて鼻につくからかな?ただこれがデビュー作だと考えるとやはりとんでもないセンスだなと思う。

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2022/06/02

東山彰良デビュー作。近未来の刑務所を舞台に個性的なアウトロー達の脱獄を描く。 『流』は合わなかったけど、これは楽しめた。 洒落た台詞とバイオレンスが同時に存在する感じはタランティーノの映画を見ているようでカッコよく、韓国人や中国人も登場し、国ごとのギャングの価値観の違いも面白い...

東山彰良デビュー作。近未来の刑務所を舞台に個性的なアウトロー達の脱獄を描く。 『流』は合わなかったけど、これは楽しめた。 洒落た台詞とバイオレンスが同時に存在する感じはタランティーノの映画を見ているようでカッコよく、韓国人や中国人も登場し、国ごとのギャングの価値観の違いも面白い。 ただ後半の展開が少し弱いかな、もう少し盛り上がったら良かったんだけど。

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2020/12/24

近未来設定が凄く利いてるわけでわけではないし、終盤ちょっと強引な幕引きな感じはするけど、疾走感といい言葉の端々のセンスといい、この作者らしさが堪能できる 主人公のアウトローらしい割り切った考えと、インテリっぽい考察、そこから生み出される魅力的なセリフはなかなか読むのを中断できなく...

近未来設定が凄く利いてるわけでわけではないし、終盤ちょっと強引な幕引きな感じはするけど、疾走感といい言葉の端々のセンスといい、この作者らしさが堪能できる 主人公のアウトローらしい割り切った考えと、インテリっぽい考察、そこから生み出される魅力的なセリフはなかなか読むのを中断できなくなる魅力がある

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2020/08/26

第1回「このミス」大賞受賞作。舞台は日本。死刑制度が廃止され、重罪犯には目が飛び出す装置が取り付けられた。脱獄もので登場人物は多国籍。主人公の燕は悪者なのだが、どこかインテリで良者にも感じる。面白かったが、なんだか無駄に多い比喩表現があざとく感じたかも

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2020/03/20

最高に面白かった!! 皆の川原の扱いが雑(笑) 東山彰良さんにしては(??)笑いのツボが沢山あって、私はドンピシャで面白かった。 ツバメの一瞬にして空気読んで相手を丸め込んじゃう所とか、 モモやツバメの変な間で一言放つジョークとか、 菊池も良かったし、東山彰良作品のファンとして...

最高に面白かった!! 皆の川原の扱いが雑(笑) 東山彰良さんにしては(??)笑いのツボが沢山あって、私はドンピシャで面白かった。 ツバメの一瞬にして空気読んで相手を丸め込んじゃう所とか、 モモやツバメの変な間で一言放つジョークとか、 菊池も良かったし、東山彰良作品のファンとしては、満足な一冊でした。

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2018/11/02

面白くなかったわけではないもののちょっと冗長かな。 もっとスッキリした話にできると思う。 これがデビュー作であることを考えれば凄いと思うので直木賞を獲った作品『流』は読んでみようかなと思う。

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2018/11/01

個々の文章の表現が斬新で秀逸だけど、ストーリーがトリッキーであまり楽しめなかった。好き嫌いがはっきり別れる小説。

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2018/06/12

少しだけ未来の日本。死刑制度が廃止され、キャンプと呼ばれるようになった刑務所。復讐を誓って襲撃をたくらむ犯罪の犠牲者の遺族と、脱獄を図る囚人たち...。

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2017/08/18

なんという 読みにくい 本なんだろう。 誰が、だれで どうなっているのかが よく見えないために 物語の中にはいっていけない。 死刑が廃止された時代。 キャンプ(刑務所)に いた囚人たちが脱出する。 この物語の主人公は ツバメである。 ツバメとミユキ、モモのグループ。 幼い少女を...

なんという 読みにくい 本なんだろう。 誰が、だれで どうなっているのかが よく見えないために 物語の中にはいっていけない。 死刑が廃止された時代。 キャンプ(刑務所)に いた囚人たちが脱出する。 この物語の主人公は ツバメである。 ツバメとミユキ、モモのグループ。 幼い少女を15人殺した罪をもっている 川原。 ツバメは 川原も仲間に入れる。 川原を 自分たちで、処刑しようとする  カイザー、ジョー、バット、竜馬。 が軸になって、物語が進行する。 前半は 疾走感がある。後半は 迷子になっている。 登場人物の 目的が不明で 突っ張りあっている。 たがいに 消耗しあうような 関係。 関わる必要がないのに、関わろうとする。 哲学と実践の違いなのか? 賢いオトコと賢い女がつきあったら、ロマンス。 賢いオトコとバカな女がつきあったら、不倫。 バカなオトコと賢い女だったら、結婚。 バカなオトコとバカな女だったら、妊娠。 ルールとは 考えることを放棄するためのいいわけ。 言葉には 非凡さがあっても  ストーリーが落ち着きがなく ドタバタ感が否めない。

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2016/11/12

世界にぐいぐい引き込む力のある物語だった。 馳某と同じ系統だけれど、彼よりももっと暴力を汚くなく描いていて、好感がもてる。暴力を汚く醜く書くのは簡単だけれど、しっかりとその「力」を描きながら、後味悪くなく書くのはなかなか難しいと思う。 ラストのほうは少し走りすぎで、描写が足りず...

世界にぐいぐい引き込む力のある物語だった。 馳某と同じ系統だけれど、彼よりももっと暴力を汚くなく描いていて、好感がもてる。暴力を汚く醜く書くのは簡単だけれど、しっかりとその「力」を描きながら、後味悪くなく書くのはなかなか難しいと思う。 ラストのほうは少し走りすぎで、描写が足りずに読者がおいてけぼりになったけれど、これがデビュー作というなら充分期待できる。 続けて読んでみようかと思わせる作家だ。 ただし、読者を選びそう。ジャンル的にも、文章の質的にも。

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