潜在光景 の商品レビュー
これだけ昔の作家の作品を初めて読んだ 今では炎上しそうな男尊女卑や胸糞悪い描写も多かったが何故か引き込まれるしこの頃の語彙もとても気に入ってしまった
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「潜在光景」「八十通の遺書」「発作」「鉢植を買う女」「鬼畜」「雀一羽」の6つ短編が収録。「雀一羽」が時代小説。「鉢植を買う女」「鬼畜」はTVドラマ化されたものを観た記憶がある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
潜在光景 あれ?映画『影の車』と似たような話だな。清張さんは、同じような話を使うのかと読み始めたほど、映画のタイトル影の車はぴったりだった。内容ではなく全編を貫く暗さである。映画は大学生の頃、テレビで見た。原作からこんなエロチックな映画を思いついた着想には驚く。岩下志麻のキスシーンが熱烈過ぎるのだ。ハリウッド女優のようなキスシーンを演じてやろうと思っていたのか。話の筋はどうでも良くなっていた。 鬼畜 これも映画の原作もの。なぜか桃井かおりが出演していると勘違いしていたが、勘違いも甚だしく映画化にもテレビドラマ化にも登場していない。 他の登場人物を被せるのがイヤだったので読み終えるまでキャストは確認しなかった。 結末があっさりし過ぎていて拍子抜けしたが実話だったという。
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松本清張『潜在光景』読了。ホラー短編集。表題作は、不倫関係となった女の子供がどうも自分を殺そうとしているのではないか、いや気のせいか、しかし…という確証がないだけに不気味な子供の話。日常の光の裏をちょっと覗いたら、その陰では思いがけない誰かがこっちを見ているかもしれませんよ。
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やめる方が不運で、残っている方が必ずしも幸せではないよ。やめた方にかえっていい運が開けるかもわからないのだ。僕も今まで何度か止そうと思う曲がり角に来たことがあるが、とうとうふんぎりがつかなかった。君はまだ若いし、これからたくさんの人生の屈折を歩くはずだから、いい機会をつかむことだ...
やめる方が不運で、残っている方が必ずしも幸せではないよ。やめた方にかえっていい運が開けるかもわからないのだ。僕も今まで何度か止そうと思う曲がり角に来たことがあるが、とうとうふんぎりがつかなかった。君はまだ若いし、これからたくさんの人生の屈折を歩くはずだから、いい機会をつかむことだな。
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「潜在光景」 「八十通の遺書」 「発作」 「鉢植を買う女」 「鬼畜」 「雀一羽」 「鬼畜」はビートたけしが主人公でドラマをやっていたのを覚えている。が、ドラマは見ていない。見ればよかった。原作との違いを見たかったな。 「潜在光景」は他人ごとじゃないなあと思った。 「八十通の遺書...
「潜在光景」 「八十通の遺書」 「発作」 「鉢植を買う女」 「鬼畜」 「雀一羽」 「鬼畜」はビートたけしが主人公でドラマをやっていたのを覚えている。が、ドラマは見ていない。見ればよかった。原作との違いを見たかったな。 「潜在光景」は他人ごとじゃないなあと思った。 「八十通の遺書」での遺書も他人事じゃない、自分で書いてしまいそうだと思った。 「発作」なんかは犯罪に走ってしまうのはちょっとしたきっかけを信じられるなあと思った。 「雀一羽」は、かの悪名高い法令の氷山の一角を見せられた気になったし、この話は政治家は読むべきだよなあとも思った。
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読了! お、面白い。外れナシの傑作短編集です。犯罪を犯す人間の負の感情の描写のなんと身につまされることか。さらっと、しかしちちんと書かれていてノッて読めました。すごく気持いいです。詳しい感想は後日。
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「潜在光景」の映画版(影の車)がすごく好き。「鬼畜」も収録されています。短編集「陰花の飾り」も面白かったのですがなかったのでここに書いておきます。
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