願い星、叶い星 の商品レビュー
ベスターの短編集、作品はもちろん、訳も良い! 収録6作品で好きなのが、狂ったアンドロイドとその持ち主の物語「ごきげん目盛り」。短くキレのよい文章の中で、人間とアンドロイドの「わたし」がくるくる入れ替わり、文章に酩酊する。 そして「地獄は永遠に」。悪魔と契約し「理想の現実」を手に入...
ベスターの短編集、作品はもちろん、訳も良い! 収録6作品で好きなのが、狂ったアンドロイドとその持ち主の物語「ごきげん目盛り」。短くキレのよい文章の中で、人間とアンドロイドの「わたし」がくるくる入れ替わり、文章に酩酊する。 そして「地獄は永遠に」。悪魔と契約し「理想の現実」を手に入れたはずの5人の末路。中でも彫刻家が造物主になり天地創造をするくだりはブラックユーモアとしか言いようがなく、笑えるようで笑えない。
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もっとがちゃがちゃしてるかと思ってたけど意外に良かった。SFを書いているが世界がそうな訳で、けしてSF上げしてる訳じゃない所がなんだかじわる。 「選り好みなし」タイムトラベルで、今生きてる現在を捨てて別の時代を夢見るが、どの世界も結局はうまくいかないと。「自分自身」から逃げるし...
もっとがちゃがちゃしてるかと思ってたけど意外に良かった。SFを書いているが世界がそうな訳で、けしてSF上げしてる訳じゃない所がなんだかじわる。 「選り好みなし」タイムトラベルで、今生きてる現在を捨てて別の時代を夢見るが、どの世界も結局はうまくいかないと。「自分自身」から逃げるしか道はない。 「昔を今になすよしもがな」ビカドン後に生き残ってしまった男女の見知らぬ二人。 この話にどうしても惹かれ3、4度読み返してしまった。設定は二人共狂人のようだが、それぞれ相手を利用しながらも「生きる」とする話が日々理由があるような振りをして、何のために生きてるのか見出だせない自分に突き刺さった。
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SF。ファンタジー。中短編集。 初めて読む作家さん。 作品によって、ハッキリと好き嫌いが分かれる。 好きなのは「ごきげん目盛り」「イヴのいないアダム」「昔を今になすよしもがな」の3作。 他はハッキリと苦手。 「ごきげん目盛り」のような狂気とスピード感が非常に好ましい。 長編『虎よ...
SF。ファンタジー。中短編集。 初めて読む作家さん。 作品によって、ハッキリと好き嫌いが分かれる。 好きなのは「ごきげん目盛り」「イヴのいないアダム」「昔を今になすよしもがな」の3作。 他はハッキリと苦手。 「ごきげん目盛り」のような狂気とスピード感が非常に好ましい。 長編『虎よ、虎よ!』『破壊された男』にも挑戦してみたい。
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Who were fault? Writer or Translator? it's not easy reading this SF.
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ごきげん目盛り・・・やっぱりベスター面白い!話にスピードがありますね。表題作の願い星、叶い星・・・これも面白い。彼は天才だった。それは・・・最後の中編、「地獄を永遠に」悪魔の話でした。殺人にからみ悪魔を召喚。そして各人が自分の世界を望む。最後は・・・これは予測しなかった。地球最後...
ごきげん目盛り・・・やっぱりベスター面白い!話にスピードがありますね。表題作の願い星、叶い星・・・これも面白い。彼は天才だった。それは・・・最後の中編、「地獄を永遠に」悪魔の話でした。殺人にからみ悪魔を召喚。そして各人が自分の世界を望む。最後は・・・これは予測しなかった。地球最後の人間を描く「昔を今になすよしがな」も最後の男女がこんな最後を迎えるかっと・・・これも面白いです。
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イメージより凡庸な作家であったか、というのが正直な感想。読む方が年取ったからかもしれないが、そうであれば少し悲しい。但し、「昔を今になすよしもがな」だけは色褪せない傑作。
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有名なSF作家らしいが、私は初めて触れた。書かれたのが20世紀半ばと言うことで、各作品で扱われているテーマはどれも今となっては定番になっているものばかり。 が、定番ものでも料理の仕方でこうも変わるのかと感心してしまった。今読んでも新鮮な印象を受けるものが多い。ただそれは、私があま...
有名なSF作家らしいが、私は初めて触れた。書かれたのが20世紀半ばと言うことで、各作品で扱われているテーマはどれも今となっては定番になっているものばかり。 が、定番ものでも料理の仕方でこうも変わるのかと感心してしまった。今読んでも新鮮な印象を受けるものが多い。ただそれは、私があまりSF作品に詳しくないからかもしれない。 以下、印象に残った作品について簡単に記載。 「ごきげん目盛り」 傑作として名高い短編らしい。私自身の好みとは違ったが、確かにその評判には頷ける。 SFなのにサイコホラー。淡々とした筆致が、却って読む側の緊迫感を増していく。くねくねと指を回しながら歌うシーンが頭から離れなくなった。 「イヴのいないアダム」 絶望的な状況の中、別の希望が示されるラストがいい。タイトルも秀逸。 何より、独りただたださまよう間の描写が切なくて気に入った。 「昔を今になすよしもがな」 明るいタッチのボーイ・ミーツ・ガールもの。……二人が置かれた環境を除けば。いやあ、定番のテーマで、まさかこんな描き方をするとは。 登場人物の二人とも絶妙に狂っていて、お互いの間に起きる小さな諍いなどを見るにつけ、思わず笑ってしまう。全体通して「そんなことしてる場合か」と突っ込みたくなった。 乾いた明るさが作品自体に漂う狂気を際立たせてて、うっすらと背筋が寒くなる。
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2004年の短編集。 タイムトラベルものということで借りたが、イマイチ。最初の2つ3つでギブアップした。ま、こんなこともあるわな。
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“奇想コレクション”第5回配本は、オールタイム・ベスト級の長篇SF『虎よ、虎よ!』であまりに有名なアルフレッド・ベスター。ワイドスクリーン・バロックの巨匠ベスターの本邦初ベスト短篇集ついに登場。軽快なテンポで一気にラストまで突き進む追跡劇「願い星、叶い星」をはじめ、ベスター短篇の...
“奇想コレクション”第5回配本は、オールタイム・ベスト級の長篇SF『虎よ、虎よ!』であまりに有名なアルフレッド・ベスター。ワイドスクリーン・バロックの巨匠ベスターの本邦初ベスト短篇集ついに登場。軽快なテンポで一気にラストまで突き進む追跡劇「願い星、叶い星」をはじめ、ベスター短篇の最高傑作「ごきげん目盛り」、忘れられない衝撃を多くの読者にあたえた「イヴのいないアダム」、時間旅行を夢想する男の運命を描いた「選り好みなし」、地球最後の男女の奇妙な世界「昔を今になすよしもがな」、そして、ながらく邦訳が待ち望まれていた初期代表作「地獄は永遠に」など、全8篇を収録。
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8編が収めたれた短編集。どれも面白かった。どの作品もそれぞれに違ったテイストを持ちながらも、同時に『虎よ、虎よ!』同様の狂気すれすれの圧倒的なパワーも感じられる。お気に入りは「ごきげん目盛り」と「地獄は永遠に」。
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