しゃばけ の商品レビュー

畠中恵(著者)

弱くても、弱くない主人公

[かすみ]

身体が弱くても、心は弱くない主人公。
お金持ちのおぼっちゃまだけど、それを鼻にかけない江戸っ子精神がすごいなと思う。
妖怪も身近な存在に感じてかわいい。

この旦那は身体が弱い…

[文庫ＯＦＦ]

この旦那は身体が弱いし、いいとこのボンボンでいつもみんなに守られてるし、きっと線も細いし…でもっても粋なんです。だからかっこいい。世の中に、悩みがない人なんてきっといない。みんな生きてるんだ。がんばって。なかなかに江戸っ子な旦那と、旦那のことが大好きなあやかしたちの物語かなりお勧めです。私はこれを読んだ2週間後には、今出ているこのシリーズ4冊全て手にしてしまっています。

ファンタジーノベル大…

[文庫ＯＦＦ]

ファンタジーノベル大賞作品は結構読ませる作品が多いが、本作も良い。ほのぼのイラストが又作中の雰囲気にピッタリである。このイラストのマッチング感はアリスとテニエルのマッチングを思い出す、といえば誉めすぎか。”しゃばけ”、本来の意味はともかく、”娑婆”にいる”おばけ”という意味もすこしあるのではないかな、なんて思いました。

ほのぼの妖怪もの。江…

[文庫ＯＦＦ]

ほのぼの妖怪もの。江戸を舞台に次々と起こる事件を、大店の病弱な若旦那が妖怪たちと共に解決していきます。とはいっても切れ者がさくさくと事件を解決するミステリー調というよりは、ほのぼのその日を暮らしながら、身近に起きてしまったことを何故なのかつきとめてみる、というスタンスがメイン。肩肘をはらずに読めて、なんとなくのんびりした気分になれます。

宮部みゆき氏の時代物…

[文庫ＯＦＦ]

宮部みゆき氏の時代物が好きな人にオススメ、という巷の評判を聞いて購入した1冊。むむ、面白いじゃないですか！時代物に妖(あやかし)という存在が足されて、何とも不思議で幻想的な江戸の世界が描かれています。主人公の一太郎は良家の甘やかされたボンボンで身体が弱いくせに、いざとなれば芯の強いところを見せるし、心が優しい。その一太郎を取り巻く妖たちも個性的で面白い。キャラクター作りがお上手だと思います。本当にオススメ！

虚弱な若旦那と、若旦…

[文庫ＯＦＦ]

虚弱な若旦那と、若旦那に激甘な手代二人が、さまざまな妖怪達と共に事件を解決していきます。妖怪たちは皆可愛かったり、面白かったり、かっこよかったりでとても楽しめる作品です。

江戸の廻船問屋の若だ…

[文庫ＯＦＦ]

江戸の廻船問屋の若だんな・一太郎は、身体が弱くすぐに寝込んでしまう。両親から溺愛されて育ったが、一太郎を溺愛するのは人間ばかりではない。手代に身をかえた犬神・白沢、他にも屏風のぞきや小鬼が、いつも身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの―。心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる、ちょっと不思議な江戸推理帖。

江戸有数の廻船問屋・…

[文庫ＯＦＦ]

江戸有数の廻船問屋・長崎屋の若だんなである一太郎のまわりにはいつも妖たちがいて、体が弱い若だんなを助けてくれてます。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。とてもおもしろかったです。

若旦那とあやしたちの…

[文庫ＯＦＦ]

若旦那とあやしたちの交流が面白い。「若旦那命」の兄やには少しはほっといてやれよとこっちもイライラ。けっこう好きなのは、幼なじみの栄吉のために一生懸命な若旦那かな。ほのぼのとした文章も好きです。

初の畠中作品でしたが…

[文庫ＯＦＦ]

初の畠中作品でしたが、楽しかったです。妖怪が出て来るという前触れを聞いていたので京極作品のようなものを想像していましたが、鬼太郎の方が近いかな？ 江戸時代の風刺もきちんと描かれてますし、個性的な妖(あやかし)たちもいい雰囲気を醸し出しています。最後がミステリの謎解きと妖怪退治を合わせたようなものなのも気に入りました。 どうやらシリーズ化されているようなので、この続きも追いかけてみます。