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下妻物語 の商品レビュー

4.2

242件のお客様レビュー

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2009/10/04

超おもしろい! まじめなんだかふざけてんだか全然わかんない! でもたまらなくおもしろいです! あたしは相当すき。

Posted byブクログ

2011/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嶽本野ばらと言えば、言わずと知れた「乙女のカリスマ」。所謂ロリータファッションの女の子なんかに絶大な人気がある作家…という解釈でいいんだろうか。しかし、それじゃ何のことだかさっぱりわからない。一体どういう内容の小説を書いてるんだ?と、こういっては失礼になるのかもしれないが、怖いものみたさの興味があったのだがなかなか読む機会がなかった。昨年、「鱗姫」が文庫落ちしたのをきっかけに読んでみたのだが、これが真面目なのか不真面目なのか、大いに悩む内容だった。なんというか、こう、「そ、それって本気ですか?」と問いただしたくなるような、冗談としか思えないことが真面目に書かれていた。正直言って面白くなかった。いや、もちろん、あれは全部笑っていいんだよということであれば、面白かったということになる。と、何とも中途半端な読後感だった。 そして、今回の「下妻物語」。映画化と聞き、ちょっと興味がわいた。最初は、また乙女な内容なのかと思ったが、そうではなくギャグ満載らしい。それなら読んでみよう、と思った次第。笑って読んでいいと言われればとても気楽に読める。もう、のっけから快調に飛ばしてくれる。 主人公である桃子は、ロリータファッションに身を包み、ロココな精神で生活することをモットーに、友達も作らず、独特の思考回路を持って生活している。当然、田舎では目立つ、特異な存在だ。対するイチゴは、地元では有名なヤンキー娘。こちらも別な意味で目立ち、またヤンキー独特の不思議な価値観も持っている。もうこれだけで笑える。こんな2人が友達になっていく、その過程を、ご都合主義的ストーリー展開に笑いの種をあちこちに織り交ぜながら、さわやかに描いている。なんと言っても、この少女2人の会話がとてもかわいらしいのだ。お互いに相手の趣味を理解する気は毛頭ないが、相手自身のことは尊重している。2人で一緒の時間を過ごしながら、少しづつ成長していくのだ。ほのぼのとして暖かい話だと思う。 ロリータファッションを事細かに書いてあるところは、ちょっとよくわからないのだが、わからなくても十分に読める。手軽に読めるエンターテイメント小説を探しているなら、この本をすすめる。笑いだけで終わらない読後感が実にいいのだ。

Posted byブクログ