素敵 の商品レビュー
(2015/1/12読了) 予約待ちの本がなかなか順番にならないので、図書館の書架から気になった本を選んだその中の一冊。気になったのは、このほのぼのとした装丁とタイトルです。 なので内容も知らずに借りたのですが、タイトルを含む5作収録の短編集でした。 それも、ほのぼのとしてはおら...
(2015/1/12読了) 予約待ちの本がなかなか順番にならないので、図書館の書架から気になった本を選んだその中の一冊。気になったのは、このほのぼのとした装丁とタイトルです。 なので内容も知らずに借りたのですが、タイトルを含む5作収録の短編集でした。 それも、ほのぼのとしてはおらず、まあ深く考えれば結果ほのぼのかな?って感じ。日常の中で嫌だと思いながらもやり続けてしまうことってありますよね。様々な場面のいろんな年代の女性のそんな感情(愛?)が描かれていました。 途中モヤモヤすることも多々ありましたが、これは私にも日々起こっていることで、こういう風に小説になるということは、みんなにもある感情なのだと、変に腑に落ちたりもしました。 大道さんは不思議な作家さんです。 (内容) 芥川賞作家が、不仲な夫婦の微妙な愛など、不思議な関係を描く全5編。 (目次) 純白/素敵/一泊/走る/カバくん
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愛しているのか。愛していないのか。それでも、ずっとこのまま続いていく…。不仲な夫婦の微妙な愛など、不思議な関係を描く全5編
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あー、結構リアルな話でした。 いるし、こういう中年の女性。 そして、家庭のモメ事とか日常生活のありがちな話も、こうして文章にしてみると結構ドラマだな、って思う。 そして、恐ろしいことに読んでる自分の中にも、彼女達と多分同じコトしてる、って自覚がある。
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この本の表紙の絵は大道珠貴が描いたらしい。ちょこちょこっと自分のイラスト載せたりするんだよね、この人。絵描くの、好きなんだろうね。 老人がたくさん出てくるお話。老人のロマンスとか。 うちの父方の祖父がやっぱりロマンスたっぷりの人なので(バツ2の上にただいま年下の彼女とロマンス続行...
この本の表紙の絵は大道珠貴が描いたらしい。ちょこちょこっと自分のイラスト載せたりするんだよね、この人。絵描くの、好きなんだろうね。 老人がたくさん出てくるお話。老人のロマンスとか。 うちの父方の祖父がやっぱりロマンスたっぷりの人なので(バツ2の上にただいま年下の彼女とロマンス続行中)、じいちゃんもこんなんなのかなぁとかちょっと参考になりました。
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表題作「素敵」を含む5編収録。 大道珠貴さんの作品は「しょっぱいドライブ」以来、久しぶりに読んだ。どの作品も静かに、どこか冷めているいるようにも感じる。読む本人が冷めているのでそのように感じるのかわからないが、結構こういう感じは好き。 表題作「素敵」は老夫婦お互いの病気の看病を通...
表題作「素敵」を含む5編収録。 大道珠貴さんの作品は「しょっぱいドライブ」以来、久しぶりに読んだ。どの作品も静かに、どこか冷めているいるようにも感じる。読む本人が冷めているのでそのように感じるのかわからないが、結構こういう感じは好き。 表題作「素敵」は老夫婦お互いの病気の看病を通し、お互いの抱いていた思いが解消されていく。 ラストのような老夫婦になれたら良いなと思う作品。
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表題作の他、純白・一泊・走る・カバくん 大道作品の底には、なにやら気だるげな温かい流れがあるように思う。 主人公は、多くの物語の中で がむしゃらに頑張るわけではなく、かといって投げやりに諦めているわけでもなく、とりたてて優秀でも劣等でもなく、普通の暮らしを普通に生きている。 ...
表題作の他、純白・一泊・走る・カバくん 大道作品の底には、なにやら気だるげな温かい流れがあるように思う。 主人公は、多くの物語の中で がむしゃらに頑張るわけではなく、かといって投げやりに諦めているわけでもなく、とりたてて優秀でも劣等でもなく、普通の暮らしを普通に生きている。 何かを解決してもらおうとか、教訓にしようとかという動機で読めば、物足りないかもしれないほどに、普通のゆるいうねりを進むような物語たちである。それが心地好くもある。
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