権威主義の正体 の商品レビュー

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2024/12/23

左翼権威主義。大学紛争時代の左翼団体・環境団体・反原発団体・女性の権利団体・共産党。少数の教条で多くのことを割り切ろうとする。自他を教条に従って評価し、序列を与える。序列トップの意思決定を是とする。上位下達(かたつ)。教条への忠誠を当然として要求する。p.108 権威主義の要因...

左翼権威主義。大学紛争時代の左翼団体・環境団体・反原発団体・女性の権利団体・共産党。少数の教条で多くのことを割り切ろうとする。自他を教条に従って評価し、序列を与える。序列トップの意思決定を是とする。上位下達(かたつ)。教条への忠誠を当然として要求する。p.108 権威主義の要因。教育程度が低い・高齢・田舎に住んでいる・宗教的・年収が低い・社会から孤立・親が厳しい・曖昧さへの耐性が低い(対象が複雑で捉えにくい場合に特定の意味付け構造化をする認知傾向)。p.115

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2022/03/15

 日本監査役協会のオンライン講義で著者の岡本浩一氏(東洋英和女学院大学教授)が「監査役のための組織風土講義」というテーマで講演をされていました。お話しぶりも面白く興味深い内容でもあったので、何か1冊岡本氏の著書を読んでみようと手に取ったものです。  2004年出版なので少々古い本...

 日本監査役協会のオンライン講義で著者の岡本浩一氏(東洋英和女学院大学教授)が「監査役のための組織風土講義」というテーマで講演をされていました。お話しぶりも面白く興味深い内容でもあったので、何か1冊岡本氏の著書を読んでみようと手に取ったものです。  2004年出版なので少々古い本ですが、それでも近年の社会・企業等の実態を省みるに、いまだに当時の議論がかなりの程度機能しているんですね。

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2020/02/04

本書では、権威主義に陥る人の特徴について「認知を単純化した結果なのではないか(認知的単純性)」としている。 たしかに「それっぽい」新聞やネットの記事などは内容に複雑性や深みがなく、社会を紋切り型に「分析」してみせて、それっぽい口調で「結論」しているので読んでいてしらけてしまうこ...

本書では、権威主義に陥る人の特徴について「認知を単純化した結果なのではないか(認知的単純性)」としている。 たしかに「それっぽい」新聞やネットの記事などは内容に複雑性や深みがなく、社会を紋切り型に「分析」してみせて、それっぽい口調で「結論」しているので読んでいてしらけてしまうことが多い。 またそうした書き手は「自分自身を振り返る」という認知があまり得意でないようにも見えることが多い。いわゆる「ブーメラン」と言われるものも、そうした単純な認知スタイルによる権威主義的な発言を揶揄したものとも受け取れなくもない。 「もしかしたら自分がそうかもしれない」という恐れがない人物の「自覚のなさ」が、結局のところ権威主義で一番怖いところなんだというのがよく理解できた。 なので、やっぱり「自分を振り返る」という認知って大事なんだなと。

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2014/07/27

ホロコーストが権威主義研究のきっかけだった。 ヒットラーによる独裁、国家による人種政策、ホロコーストとはなんだったのかが語られる。 ドイツは特殊な民族なのか?  1理学、科学、哲学、芸術、ドイツの水準はヨーロッパの先端  2キリスト教圏でも民間信仰が残っていた  3融通が利かない...

ホロコーストが権威主義研究のきっかけだった。 ヒットラーによる独裁、国家による人種政策、ホロコーストとはなんだったのかが語られる。 ドイツは特殊な民族なのか?  1理学、科学、哲学、芸術、ドイツの水準はヨーロッパの先端  2キリスト教圏でも民間信仰が残っていた  3融通が利かない 権威主義行動の研究 アッシュの同調実験 ジンバルトの監獄事件 ミルグラムの服従実験 日本人は権威主義なのか? 権威と権威主義 似て異なる点 1権威として裏付けがないものを権威とみなす(占い 2間接⇒直接(権威行使領域を拡大 3間接∈領域拡大(ノーベル経済学賞受賞者の健康法

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2012/02/05

色々な権威主義の説明.属人主義と属事主義という考え方はわかるんだけど、優秀な人の意見は経験上優秀な確率が高いし、論理展開にも説得力があったりするので信用してしまうかも知れない.

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2011/10/24

権威主義について分かりやすくまとめられており、大変参考になった。もっといえば、そういう人間に対してどのように対応すれば良いかという点について言及してくれればなぁと・・・。

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2011/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 部下を頭ごなしに怒鳴りつける上司、“鶴の一声”で全てが決まってしまう会社、正義をふりかざし世論を誘導するマスコミ―。 それらの背後にひそむ権威主義を社会心理学の立場から徹底解剖。 まず、その研究の発端であるホロコーストを検証する。 同調や服従はいかに増幅され、ナチスの暴走を許したのか。 カリスマ、教条、集団ナルシズムなど権威主義を支える条件を見極める。 さらに、身近にいる権威主義的人物の特徴を分析。 あなたの職場、あなた自身は大丈夫か? 組織のあり方を真摯に考える人のための一冊。 [ 目次 ] 第1章 なぜ権威主義が問題なのか―権威主義研究の生い立ち 第2章 ホロコーストとは何だったのか―権威主義の原点 第3章 権威主義を科学する 第4章 権威主義的人格の本質 第5章 組織にはびこる権威主義 第6章 権威主義的人物の見分け方 第7章 現代日本の権威主義 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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