地下墓地 の商品レビュー
ある日、ダイヤモンド警視の前に持ち込まれたのは、ピザの空箱に入った手首の骨だった。バースの地下墓地だった場所で発見されたものらしい。きっと何百年も前の骨だろう、と楽観していると、実は二十年ほど前の骨で、しかも同じ場所から、今度は頭蓋骨まで発見されてしまった。服も着ていない、男か女...
ある日、ダイヤモンド警視の前に持ち込まれたのは、ピザの空箱に入った手首の骨だった。バースの地下墓地だった場所で発見されたものらしい。きっと何百年も前の骨だろう、と楽観していると、実は二十年ほど前の骨で、しかも同じ場所から、今度は頭蓋骨まで発見されてしまった。服も着ていない、男か女かも分からない二十年前の被害者の身元を、どうやって探しゃいいんだ? 頭を捻るダイヤモンド警視の話と平行して語られるのは、旅行でバースを訪れたアメリカ人英文学者の「フランケンシュタイン」探索エピソード。そしてダイヤモンド警視が手首の骨の身元を探している間に、殺人事件を捜査中の警察関係者が、何者かに襲われ、意識不明の重傷に陥ってしまう。代わりにダイヤモンド警視が殺人事件の捜査責任者となるが、やがて「フランケンシュタイン」が、二十年前の殺人に関係ある事が分かり・・・。◆二つの異なる物語が交錯していく展開は絶品。何の関係もなさそうなのに、いったい、この二つがどう関ってくるの?と読者は頭を捻りながら読み進めるわけで。バースという、古い街ならではのミステリです。
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今回は『フランケンシュタイン』の著者、M.シェリーの残した古書などが出てきます。このシリーズを読むと舞台であるイギリス、バースの歴史の長さに感心させられます。
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体調のせいか、本が合わなかったのか、眠気と戦いながらなんとか読み終えた。 さすがのダイヤモンドも、危篤状態になってしまってはウィグフルが気にかかるらしかった。 追記 テレビでターナーの絵を見た。絵の具でラフスケッチしたような感じの。 ターナーがほんとにフランケンシュタインを描...
体調のせいか、本が合わなかったのか、眠気と戦いながらなんとか読み終えた。 さすがのダイヤモンドも、危篤状態になってしまってはウィグフルが気にかかるらしかった。 追記 テレビでターナーの絵を見た。絵の具でラフスケッチしたような感じの。 ターナーがほんとにフランケンシュタインを描いたなら、どんなだったろう?
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未読だったダイヤモンド警視シリーズの6作目をようやく読了。今回はバースのローマ浴場の遺跡から見つかった手の骨が物語の発端。「フランケンシュタイン」や「ウィリアム・ブレイク」、骨董など、その方面に詳しい方なら、もっと楽しめるのかもしれませんが、私はあいにく疎い。でも、ダイヤモンド警...
未読だったダイヤモンド警視シリーズの6作目をようやく読了。今回はバースのローマ浴場の遺跡から見つかった手の骨が物語の発端。「フランケンシュタイン」や「ウィリアム・ブレイク」、骨董など、その方面に詳しい方なら、もっと楽しめるのかもしれませんが、私はあいにく疎い。でも、ダイヤモンド警視の強引かつ明快な捜査は、今回も読ませます。謎がすっきり解けて、読後感は良好。
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