処女未亡人 の商品レビュー
貧乏大学生と管理人さんのお話……アレ?
いやー、参ったなー。この作品の登場人物や住んでいる所、つまり設定の元ネタがモロにあの名作『めぞん一刻』だったよー。個人的には「我が青春の金字塔」と言える作品だけに苦笑しきりである。本作の管理人さんは(なぜか)メイド服だったが、どうしても脳内で『PIYOひよこPIYO』のエプロン姿...
いやー、参ったなー。この作品の登場人物や住んでいる所、つまり設定の元ネタがモロにあの名作『めぞん一刻』だったよー。個人的には「我が青春の金字塔」と言える作品だけに苦笑しきりである。本作の管理人さんは(なぜか)メイド服だったが、どうしても脳内で『PIYOひよこPIYO』のエプロン姿になってしまう……いかん、音無響子さんじゃないんだぞ……ああ、三鷹みたいな男が出てこなくて良かったよ……。などと若かりし頃の思い出に耽ってしまった作品である。 登場人物は貧乏大学生と下宿の管理人さん、そして管理人さんの姪っ子の3人。管理人さんのかつての旦那さんの名前や未亡人となったいきさつまで元ネタをトレースして管理人さんの健気で真っ正直な人柄を演出しながら、ここに処女という官能要素をプラスしている。これは、知っている男は主人公だけという演出なのだが、どうしても処女でなければいけない必要は感じなかった。そして、明るい雰囲気で始まる前半とは一転して、主人公と結ばれた管理人さんにはMっ気というか被虐性があったことが判り、主人公の(演技だが)尊大な振る舞いに嬉々として従う人になっていく。メイド服がその伏線だったのかもしれない。失った夫のことを良い意味で忘れたい、今までの自分を変えたいという管理人さんの思いの発露なのだが、それがどうして男への隷属なのかは少々首を傾げるところ。ただ、それにより後半では恥じらいつつも淫らに変貌したり、買い物先で主人公に辱められたりする管理人さんを見ることが出来る。自墜落な生活に陥ったりもするが、最後は自覚して管理人さんのために頑張ろうと立ち直りを見せる主人公の姿は良かった。それにしても、この元ネタをこうまで使われると自分的にはどーしても気になってしまい複雑な心境である。
DSK
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