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南太平洋、波瀾の追撃戦(下) の商品レビュー

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2017/06/28

本書を小説とするならばダラダラと書き進めてページが過ぎていく感じであるが、航海日誌の進化版と考えるのであれば、気候の苛烈さや岩礁帯での操船の難しさなどを余す所なく伝え、帆船ものならてはの追跡行となっていると思う。ただし、読み手の帆走の経験がないと風上ギリギリに登るとか下手回りや上...

本書を小説とするならばダラダラと書き進めてページが過ぎていく感じであるが、航海日誌の進化版と考えるのであれば、気候の苛烈さや岩礁帯での操船の難しさなどを余す所なく伝え、帆船ものならてはの追跡行となっていると思う。ただし、読み手の帆走の経験がないと風上ギリギリに登るとか下手回りや上手回りのイメージがつかないので緊迫感が伝わるかはわからないが、パイレーツオブカリビアンの帆船どおしの追走を思い浮かると分かりやすいかもしれない。さて、後半は帆走する場面より珊瑚礁の小島で座礁沈没したノフォーク号の船員と過ごすくだりが延々と続き、サープライズ号が快走する場面がなく、本小説の醍醐味が失われてしまった。残念である。

Posted byブクログ

2011/09/19

後半はますます自然の猛威、過酷さが募ります。だからこそ、艦長ジャックの操船のわざ、見事さが際立っています。風を読み、天候と地形を見て艦の性能を目一杯引き出すところは、海戦に匹敵するすばらしいシーン。 で、ジャックが活躍するときは、スティーブンは海の素人としてちょっと間のぬけた立ち...

後半はますます自然の猛威、過酷さが募ります。だからこそ、艦長ジャックの操船のわざ、見事さが際立っています。風を読み、天候と地形を見て艦の性能を目一杯引き出すところは、海戦に匹敵するすばらしいシーン。 で、ジャックが活躍するときは、スティーブンは海の素人としてちょっと間のぬけた立ち位置になるのですが、この巻ではそれがはっきり描かれています。おかげでたいへんなことも勃発…。 ところで、映画では掌砲長がはっきり出てきませんでしたが、それは原作とされるここでの描き方が強烈だからでは? へたに表に出てくると、原作を知っている人に妙な先入観を与えかねない、と監督が配慮したんじゃないかと勘ぐってしまいました。 ともあれ、お話はまだまだ続く(今回の終わり方が特に「続く」な感じ)なのに、日本でのシリーズはここで終わり。残念です。

Posted byブクログ