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教わらなかった会計 企業会計編(企業会計編) の商品レビュー

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2009/11/23

金児昭氏の本。2004年。会計を知らない人、会計を知っていると思っている人にお勧めの内容であり、企業会計の基本的なところから理念に至るまでを解説している。著者は70年代から企業の連結決算の重要性を説いていて、最近になってようやくそれが認められた、という実績を持つ。企業人から教育の...

金児昭氏の本。2004年。会計を知らない人、会計を知っていると思っている人にお勧めの内容であり、企業会計の基本的なところから理念に至るまでを解説している。著者は70年代から企業の連結決算の重要性を説いていて、最近になってようやくそれが認められた、という実績を持つ。企業人から教育の道に進んでいるその経歴もすばらしい。本書の中で会計にとって重要なことは、正確なこと、迅速なこと、誠実なことの3点であり、特に、アメリカにおける21世紀初頭のエンロンやワールドコムの不正会計は、資本主義の行き過ぎが招いた大きな事件であったと解説する。借りたものは返す、嘘をつかないなどは、小さな子でも知っているルールであり、MBAを取得したような立派な人間が遵守できないのは恥ずかしいことである。MBAを認定した大学側への処罰も考えてほしいところ。事業会社においては、あくまでも経理・会計部門は事業部門のバックアップ組織であり、強すぎる管理、権力を持っているとその会社の将来は危険である、という解説には納得した。面白かったので星5つ。

Posted byブクログ