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邂逅の森 の商品レビュー

4.2

53件のお客様レビュー

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臨場感あふれる描写!

命を懸け、獣と対峙する。荒々しい熊の息遣い、緊迫する空気が伝わってくる……。時は大正、故郷を追われたマタギの青年・富治が主人公。貧しい山村で生きる男たちとそれを支える女たちの、骨太の物語だ。

yoko

2024/04/12

厚みよりも長い長い物語を読んだ感じ。 くま小説だと思って読み始めたけど、富治の生涯の話だった。面白かった! 最後の熊との戦いはキツかったー

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2024/04/06

はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ 面白かったです まず時代設定がいいですよね 大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語 そしてなんてたって夜這い文化ですよね 勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意...

はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ 面白かったです まず時代設定がいいですよね 大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語 そしてなんてたって夜這い文化ですよね 勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意に基づいたプ… ( ゚д゚)ハッ! 危ない危ない 本とコさんやおびーのレビューとは違った切り口をと意識するあまり危うくシモに走るところでした もうちょっとで俺の十七年式村田銃が火を吹くぜ!とか言っちゃうとこでした(言ってる) 危なかった〜(言ってるって) よし、方向転換 つまりどういう話だったかというとですね ヌシと呼ばれる巨大グマよりも自分の奥さんのがおっがね〜ので早く家に帰って奥さんに股間の十七年式村田銃を… ( ゚д゚)ハッ! うん、まぁ気になる人は本とコさんのレビュー読めばいんじゃね?(文庫の方だよ) (⁠~⁠‾⁠▿⁠‾⁠)⁠~

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2021/04/26

マタギで生きて行くしかない、富治の逞しく、生命力のある、昔の男らしく生きる姿を描く物語。何度となく心を揺さぶられる主人公の波乱に満ちた人生は、本当に芯の通った男らしさがあった。ラストの山の神との対峙は感動的ですらある。

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2021/02/06

マタギの話。明治〜昭和初期の時代の流れのなかで、当時の険しい生活が知れた・・のはいいけど、性的描写が多いな。そんな時代?

Posted byブクログ

2017/04/26

橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』に、母親の本棚にあった本を読もうとした彼女が、「自分で読む本ぐらい自分で選びなさい」と母親から言われ、母親が買った本を娘は読ませてもらえないシーンがありました。私も自分で読む本は自分で選ぶようにはしているけれど、知人友人からなかば無理やり貸さ...

橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』に、母親の本棚にあった本を読もうとした彼女が、「自分で読む本ぐらい自分で選びなさい」と母親から言われ、母親が買った本を娘は読ませてもらえないシーンがありました。私も自分で読む本は自分で選ぶようにはしているけれど、知人友人からなかば無理やり貸された本に感銘を受けるのもよくあること。本作は直木賞受賞作といえども、自分では絶対に選ばない難しそうなタイトル(笑)。半年以上前に貸されて放置していましたが、読んでみればとても面白かった。狩猟で生計を立てる、秋田の「マタギ」の話で、厳しい自然の中で生きる男の人生を描いています。男を取り巻く、肝の据わった女ふたりもイイ。秋田出身の私の父にも薦めようと思います。きっと東北弁を懐かしがるはず。

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2016/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近年のライトノベルでは「異世界転移モノ」が活況だそうで、本作もある意味で異世界転移モノといえる。 主人公は親に倣いマタギとして狩りに出始めた若者であったが、とある事件により故郷を追われ、同じ山でも鉱山という別世界に飛び込む羽目になった。 なんとか鉱夫として独り立ちし、弟分もできて落ち着いてきた頃、その弟分が休みの日に山に入り猟をしていることを知る。 主人公はマタギの世界ではほんの駆け出しであったが、装備も狩りもおぼつかない鉱夫たちからすれば「狩りの達人」となる。 このギャップにより「異世界に転移して無双」へ至るという展開がとても自然であり、その一方で「前奏が長い」みたいなテクノサウンドへの心無い批評みたいなことにもなる。 (個人的にはこれくらいの前置きがあってもいいと思うのだけど、実際にはいろいろと難しいのかもしれない) 東北地方の鉄道網の延伸がところどころで出てきて、これが自然と文明のせめぎあいのひとつの象徴として描かれている。 民俗史的な裏付けもかなり取材しているようで、当時の奔放な性愛についてもかなりストレートな描写がある。 特に妻となるイクに関しては、魔性の女が婚姻を経て良妻賢母へ変貌するあたり、ある種の神話を髣髴とさせる。 今年は「真田丸」や「シン・ゴジラ」、「この世界の片隅に」などの徹底的にリアリティを追求した作品が話題を呼んでいることもあって、こういう静かに、しかし懸命に生きていく人の話はもっと注目されてもいいのかも知れない。

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2016/10/31

山の神様と、マタギと、女の三角関係なのか。 それぞれがじりじりと近づいては離れ、ぐるぐる回って。 求め合って、喧嘩して、許し合って。 人生全部をそこにつぎ込んでしまったのね。 男性としての主人公が、仕事と、女性の間を行ったり来たりする話のようにも思える。 男性の人生を左右する大...

山の神様と、マタギと、女の三角関係なのか。 それぞれがじりじりと近づいては離れ、ぐるぐる回って。 求め合って、喧嘩して、許し合って。 人生全部をそこにつぎ込んでしまったのね。 男性としての主人公が、仕事と、女性の間を行ったり来たりする話のようにも思える。 男性の人生を左右する大きな二つのもの。 どちらが欠けてもダメなのね。どうしても、追い求めてしまうのね。 さすがに山の神様との大喧嘩は、犠牲が大きいよ。 そんな定めからは逃げてしまえば良かったのに…。 でもだめなのね、三角関係の片方だけではダメなのなら、仕方ない。

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2016/11/18

▶︎購入2016/08/31 ▶︎-2016/11/18読了 マタギの世界って興味深い。よく裏付けがとってあり、さすが直木賞。

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2013/12/28

石井光太氏がおススメしていた一冊。 東北弁を文字に起こすのはとても難しい。鼻濁音・音としてはっきり発しない「息」のような発音。。。 しかしながら、方言も含めてとても臨場感がある表現がちりばめられている。 深々と雪が降り積もる季節に読めて良かった。

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