山崎豊子全集(12) の商品レビュー
「不毛地帯1」 13章まで。 ソ連の収容所の場面が恐ろしく、読むのに時間がかかった。 特に、日本人同士の吊し上げは、狂気だ。 そう思う一方、日本人ならやるだろうな、とも強く思った。 自らの死をもって何かを繋いでいく、という極限状態がいくつも描かれていた。 恐ろしい。 ここに描かれ...
「不毛地帯1」 13章まで。 ソ連の収容所の場面が恐ろしく、読むのに時間がかかった。 特に、日本人同士の吊し上げは、狂気だ。 そう思う一方、日本人ならやるだろうな、とも強く思った。 自らの死をもって何かを繋いでいく、という極限状態がいくつも描かれていた。 恐ろしい。 ここに描かれた弱さも強さ狂気も真摯さも、どれひとつ他人ごとではなく、全て私自身の中に持っている要素なのだ、と思う。 極限状態で、どの要素が出て来るのか。 わかりたくも想像したくもないような気持になる。
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1巻はシベリアのお話がメイン。今までも敗戦後に捕虜がシベリアで強制労働をさせられた、というのは知識として持ってはいた。 厳寒の中、乏しい食料で働かされ、多くの日本人が亡くなった、というのも知っていた。想像するだけで怖ろしいなぁ、と漠然とは思っていた。 ・・が、収容所内の日本人同士で「総括」とか「自己批判」とかそんなことが行われていたのは知らなかったので、かなりの衝撃を受けた。 寒さと飢えだけでも想像を絶するのに、同じ日本人の中でこうしたことが行われていたというのをこの話の中で知り、『この世の地獄』とはこういうことを言うのかもしれないという気がした。とても怖かった。 以前から興味はあったのだが、いつか『シベリア鉄道』に乗ってみたいと思う。
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